284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/09(月) 22:52:39.57 ID:HSNU4VB3o
「だってさ、願いが叶わないなら、魔法少女にもなれないんでしょう?」
「わたしの記憶は不完全にしか戻らなかったのに、あなたの名前すら思い出せなかったのに!」
「わたしは、こうして魔法少女になってる」
あの時の言葉を思い出す。
わたしはあの時何を言った。
そんなこと、確認するまでもない。
わたしは願い事を二つ口にしていた。
わたしのもう一つの願いは、『なくしてしまった勇気を取り戻すこと』。
だからきっと、わたしの取り戻せたものは、ほんのわずかな勇気、ただのそれだけ。
あの時記憶を取り戻せたのは、きっと無意識のままに力を、わたしの記憶に対して使っただけ。
でも、だから。
こういう状況に陥っても、わたしは、それでも前に進める。
絶望という名の壁に行く道を塞がれてしまっても、希望の灯りが途絶えてしまっても。
ほんのわずかな勇気を何十回も何百回も繰り返し点す。
暖められた心のエンジンは次第に音を立てて回り、わたしという存在を突き動かす。
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