過去ログ - まどか「勇気を」
1- 20
383:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:22:10.22 ID:Z92gKdK4o

「巴さん、どうやって杏子と、結ばれているんですか」

「……あはは、鋭いな」

「早く、早くリボンで繋ぎ直して下さい!」

「無理よ。私の両手、あなたたちで塞がっちゃってるもの」


それはつまり、杏子の側から巴マミを繋ぎ止めているということ。
杏子が距離の空いた人を捕まえられるのは、掴めるのは、たった一つしか思い浮かばない。
そしてそれは、とてもそういう用途に使うようなものではない。


「そん、な」

「ふふ、コルセット付いててよかった、かな」

「そんなもの、気休めにもならないじゃないですか!?」


早くしなければ。
私たちは巴マミの結び合わせる魔法で繋がっているから、そう簡単に飛ばされはしないだろう。
でも、鎖で繋がれた彼女は、そうはいかない。
時間が過ぎる毎に、気流が私たちを襲う度に、彼女は少しずつ削られていってしまう。
最悪の事態の想像は、とてもしたくないけど、簡単にできてしまう。
その時はきっと、私もさやかも、彼女の上半身と一緒に、どこまでも飛ばされていくだろう。

風が耳元をごうごうと通り過ぎる。
冷や汗は雨と混じり、私の体温を凄まじい勢いで奪っていく。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
428Res/302.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice