過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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104: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/01/10(火) 20:54:49.36 ID:uQFUkMpX0


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鳳学園の、薄暗い地の底。
そこに、黒い薔薇は咲いている。


「ねぇ、先輩。何もしなくていいの? このままだと薔薇の花嫁を亡き者に出来ないよ」


黒薔薇を前に語りかけるは、浅黒い肌の少年。
その隣には長身の青年が、同じく黒薔薇を見つめている。

少年の名は、千唾馬宮。
青年の名は、御影草時という。


「焦ってはダメだよ、馬宮」

「でも、先輩。僕は永遠が欲しいんだ」

「分かっている。それには薔薇の花嫁を亡き者にし、君を薔薇の花嫁にしなければ」

「花婿、でしょ。僕は男の子だよ」

「君には花嫁の方が似合っているさ、馬宮」


何度も繰り返された問答を、二人は答え合う。
それは、もう意思の確認ではない。彼らの閉じた世界を構成する、一つの要素だった。








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