過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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26: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/01/02(月) 21:10:47.68 ID:bO/S5ghS0

 まどかは、理事長館前を見渡した。
 日曜日だからか、人の気配は少ない。高台に面したこの場所からは海が良く見える。
 天気は良く、太陽が海を照らしてキラキラと光っている。まどかは、いつまでもこの景色を見ていられるような気がした。
 
 たぶん、ゆっくりしていられるのは今だけだろう。
 この後も、例の入居が少ない寮から迎えが来ると言われており、そのまま荷物を置いたら鳳学園内を案内してもらう予定だ。
 今は、駐車場でその迎えが来るまで、時間をつぶしている最中である。
 そんな、予定と予定の間の空白のような時間だが、まどかにはその時間が心地よく感じられた。


「にしても広いなー、この学校。これが学園なのかぁ」


 ここまで来た道のりを思いだし、さやかはしみじみとその光景を思い出した。

 鳳学園の敷地は広い。幼等部から高等部まである一貫校ということもあるが、そのことを差し引いても驚くべき広さの敷地を持っている。
 パンフレットを見れば、農学用の牧場まであるらしい。よく見れば一角には『森』と呼んでも差し支えないような場所もあった。
 ここまで学園内を回るバスで来たが、窓から見る限りでは緑も多く、天気が良ければ散歩をするだけでも一日が潰せそうだった。


「テニス場や野球のグラウンドがいくつもあって、乗馬のコースもあったもんね」

「何よ、乗馬って。初めて聞いたわよそんなクラブ。この分だと、寮や校舎の中も凄いんだろうね」


 格の違いを見せつけられた貧乏人のように、さやかはブツブツと、ああ凄い凄いと、無関心を装っている。
 
 しかし、内心ワクワクをしていることをまどかは知っている。
 その凄い学園に自分はこれから一か月も過ごすのだ。
 好奇心旺盛なさやかが、心が躍らないわけがなかった。








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