過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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◆ctuEhmj40s
[saga]
2012/03/15(木) 21:46:39.70 ID:Fh11ewij0
望み。本当にあれが彼女の望みだったのか。
どんな形であれ、彼の傍にいることが本当に彼女の為になることだったのではないか。
彼女のためと言いながら、自分の考えを押し付けただけだったのではないか。
かつてどこかで彼女に言われたことが、脳裏に浮かびあがる。
また同じことを繰り返したのではないか。
一度生まれた疑念は、見る見るうちに大きく膨れ上がった。
言葉を繰り返す。
希望を持つことは絶対に間違いじゃない、と。
希望が絶望になる世界を、自分はどうしても正しいことのように思えなかった。
そんなシステムが世界を縛り付けていることを、希望を抱くことが間違いと言われたことを、自分は否定した。
彼女たちの願いは、もう呪いを生まない。
絶望に染まることもないし、誰かを呪うこともない。
彼女たちの信じた希望は、絶望にならずいつまでも希望となる。
そのはずだった。
「彼女の祈りは彼女を救わなかった。
それなのに世界は彼女に祈り続けることを望んだんだ。残酷な話だね」
そんなまどかを見つめ、男は淡々と言葉を締めた。
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