過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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◆ctuEhmj40s
[saga]
2012/03/15(木) 21:54:08.25 ID:Fh11ewij0
凍りついた本棚が、まどかの目の前には広がっていた。
色んな少女が希望を信じた物語。
ここにある本は、全部そのような物語だった。
本は凍りつき、無音の痛みが耳を響かせている。
静寂とは程遠い、頭が割れるような無音が図書館の中を満たしている。
そして、その中で聞こえる男の声にも、暖かみはなかった。
「ここに在るすべての本がそうさ。
ここにあるのは君の世界の住人の物語だよ。
本当の生きる意味を見つけても、それを手に入れることなど出来ない哀しい少女たち。
君は彼女たちから本当の光を奪っているのさ」
凍りかけた心に、男の声はよく響いた。
ガラスを弾くように、言葉は心を叩き、響いた音が体を包む。
痛みと同時に思いが焼かれる。
目の前の少女が寒さで焼かれていく姿に、男は悲しむことも笑うこともしなかった。
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