過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
1- 20
341: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/03/15(木) 21:54:08.25 ID:Fh11ewij0


凍りついた本棚が、まどかの目の前には広がっていた。
色んな少女が希望を信じた物語。
ここにある本は、全部そのような物語だった。

本は凍りつき、無音の痛みが耳を響かせている。
静寂とは程遠い、頭が割れるような無音が図書館の中を満たしている。

そして、その中で聞こえる男の声にも、暖かみはなかった。


「ここに在るすべての本がそうさ。
ここにあるのは君の世界の住人の物語だよ。
本当の生きる意味を見つけても、それを手に入れることなど出来ない哀しい少女たち。
君は彼女たちから本当の光を奪っているのさ」


凍りかけた心に、男の声はよく響いた。
ガラスを弾くように、言葉は心を叩き、響いた音が体を包む。

痛みと同時に思いが焼かれる。
目の前の少女が寒さで焼かれていく姿に、男は悲しむことも笑うこともしなかった。








<<前のレス[*]次のレス[#]>>
526Res/366.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice