過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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384: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/04/30(月) 00:52:06.53 ID:QuGSr0TO0


なんと甘い考えだったのか。

自分が彼女のことを覚えている。
それだけでも条理を覆すような奇跡だったのだ。
それ以上の不条理なまでの都合のよい奇跡など起こるはずが無い。
そんなことを許すほど、世界は歪んでなどいなかった。

美樹さやかは最後まで彼女のことを思い出さなかった。

そのときから、ほむらはまどかを知っている人間と関わることが怖くなった。

ほむらは少しずつ人との関わりを断っていった。
誰にも会わなければ、自分のまどかの記憶を守ることができる。
そこから無意識にほむらは孤独になっていった。

これは罰だと、ほむらは思う。
友達を守らなかった自分への、友達を守り続ける罰。
そして友達を失い続ける罰。
そしてその罰は、自分が自分であるかぎり終わることはない。

記憶は抜け落ちていき、失えば失ったのかどうかもわからない。

記憶の中のまどかが本当にまどかなのか、それを確かめる術はなく、ただそこから目を逸らすしか疑いを晴らす方法はなかった。








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