過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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432: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/05/19(土) 11:46:12.05 ID:90hsLc3E0


いや、違う。きっとこの感情は自分がこの世界から感じ取っている印象そのものなのだ。
彼女への感情は、いわばその八つ当たりに過ぎない。

まどかにためにどんなに懸命になっても、世界は彼女を認識せず、何事もなかったかのようにその営みを続けていく。
どんな代償があってこの世界が成り立っているのか、誰もそのことを気に留めることは無い。

こちらがどんなに必死になっても、何も変わらずに時は流れていく。
全てを過去に流し、忘れ去ろうとしているかのように。

そんなことはさせない。あの子がいた事実を消すことは許さない。

ほむらは立ち上がった。
きょとんとした目でこちらを見ている相手に、弓を構えて、魔法の矢を向ける。
それは支配されまいと抵抗する、レジスタンスの狼煙の様だった。


「分かっていないようならもう一度言うわ。私の質問に答えなさい。拒否するなら撃つ」

「無理をしてはダメよ。大人しく――」


矢を放った。
放たれた矢は、彼女に当たらず、向こうの本棚に穴をあけて消えていった。








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