過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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436: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/05/19(土) 11:52:11.88 ID:90hsLc3E0


「私は貴方に嘘をつきませんよ」


その時、ほむらの考えを彼女の声が遮った。


「余計なことを話さないで。聞こえなかったかしら」

「だって、信用されていないようだから」

「生憎、初対面の赤の他人の言うことを全て信じるほど、私はお人よしではないの」

「あら。もう赤の他人ではないでしょう、私たち」


少々、不満そうに彼女は声を上げた。


「少なくとも私はこれまであなたに嘘はついてないし、倒れたところを介抱もしたわ。
それに道を教えてくれて感謝もしているのよ? 
赤の他人よりも、正直で、介抱して、貴方に感謝しているという要素分くらいには信用してくれてもいいんじゃないかしら。 
いえ、むしろもっと積極的に信用するべきね。
なにせ休ませるためにこんな場所に入る羽目になったんだから。
それに大人しく質問を受けている分、私の忍耐力というものも考慮して、信用してほしいわ」


流れるような彼女の言葉に、ほむらは呆気にとられた。

その言葉の中身にではない。
彼女が普通の人のように感情を表したことが、心の底から意外だった。

もう彼女に得体の知れないような雰囲気は感じられない。
目の前にいるのは一風変わった普通の人間だった。








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