過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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456: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/05/29(火) 00:21:13.64 ID:OYeaCUjw0


「じゃあ、質問を再開するけど」

「はいはい」

「……貴方はまどかとどういう関係なの? どうしてまどかを知っているの?」


一番聞きたかった質問だ。
気を抜くと声が震えてしまいそうになる。
その感情を隠すために、普通に喋るだけでも必死だった。

彼女はまどかの何なのか。

まどかとはどこで知り合い、どういう関係なのか。
本当はどうしてまどかのことを覚えているのか、そこまで聞いてしまいたい。
しかしその質問をすれば「何故?」と聞かれることだろう。
そうなったら自分は全てを話さなくてはいけなくなる。

何度も疑われ、嘲られ、怯えられ、そして誰も信じなかった話だ。
彼女もきっと同じような反応を返すことだろう。
それ以前に、まず魔法少女の話を信用するところから怪しいものだ。

自分とまどかの話は、何も知らない普通の人間が受け止めるにはあまりにも荒唐無稽で、そして膨大すぎた。

一つ一つが嘘のような話で、そしてそんな嘘のような話の積み重ねが自分の歩んできた道だ。
少しでも疑えば全てが壊れてしまう、そんな儚い幻のような物語。
こんな話を真面目に聞くのは、よほどの妄想家かバカのどちらかだろう。

そんな失礼な評価を会って間もない他人に下すほど、他者を見下してはいない。
相手から判断材料となる情報を聞き出して、こちらで最終的な判断をするのが自分にも相手にも良い事だろう。


「まどかさんですか……」


少しの逡巡の後、彼女は話し始めた。








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