過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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460: ◆ctuEhmj40s[saga]
2012/05/29(火) 00:27:34.21 ID:OYeaCUjw0



「優しい人でしたよ」


まるで遠い過去を懐かしむかのような顔だった。
それでいて、楽しそうに彼女は語り始めた。


「他人が困っていると、自分の事よりもそっちを優先してしまいそうな人でした。
優しいけど、どこか危うい、そんな人でしたね。
自分に自信が無くて、いつも自分が本当にこのままでいいのか悩んでいて。
もしかしたら自分に価値を感じていないから、あんなに他人のために必死になっていたのかもしれないですね。

けど、それでも彼女の優しさは、とても尊いものだったと私は思いますよ。
何であれ、誰かのために必死になれるのは、それだけで素晴らしいことだと思いますから。

さやかさんとは大の仲良しで、引っ込み思案なまどかさんをさやかさんが引っ張っていっている印象がありましたね。
ああでも、二人とも料理は苦手で。寮でも――」


彼女の思い出話は続く。
ほむらはその話を聞いて、まどかのことを思い出していた。

そうだ。彼女はそんな人だった。

おぼろげになっていると思っていた記憶が鮮明になっていく。
彼女の顔・声・仕草・笑顔や伸ばしてくれた手。
今なら全部思い出せる。

まどかは確かにいた。
迷うことは無い。自信を持って言える。
この体と心が覚えている記憶やぬくもりが、彼女がいた何よりの証拠だ。

間違いない。彼女が知っているまどかは、あの「鹿目まどか」なのだ。








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