過去ログ - まどか「世界を!」ウテナ「革命する力を!」
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◆ctuEhmj40s
[saga]
2012/01/08(日) 21:47:07.93 ID:CFFDnvTf0
やがて、さやかがお茶の入ったポットを持って戻ってきた。
中には紅茶が入っている。
ティーカップに注いでお茶を入れると、何気なしに会話が進んだ。
「しっかし、凄いところだよね。鳳学園って。秀才ぞろいの生徒会に、男装の麗人! 理事長はイケメンだし、不思議な噂は山盛り! まるでおとぎの国だわ」
「建物も、なんだか不思議な感じがするよね。根室記念館とか」
「いやいや、理事長館の方がぶっ飛んでるでしょ。理事長室にプラネタリウムとか、不思議なんてレベルじゃないわ」
凄い、不思議、見たこともない。
それはまどかが鳳学園に来て、何度も繰り返した言葉だ。
見滝原とは、何もかもが違っている。
緑も多いし、流れる空気すらも別のものに感じる。
どこか、異界のような雰囲気がこの鳳学園にはある。
まるで、世界から隔絶された箱庭のようだ。
「私、大丈夫かな…」
「何? もしかしてまどかは、もうホームシックぅ?」
「ち、違うよ! なんていうか、この学校ってすごい人ばっかりだし、ちゃんと授業とかについていけるのかなって」
自分とは何もかも違う。天上ウテナは格好良いし、今日会った薫幹は天才だ。
自分なんかとは違う、才能や長所を持った人たち。
この鳳学園で出会った人は、皆そういったものを持っている。
彼らを見ていると、自分という人間がいることは、酷く場違いなのではないか。
否応なくそんなことを考えてしまう。
変われば、自分も彼らのようになれるかもしれない。
しかし、今の自分は何のとりえもない人間だ。
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