過去ログ - とある主人公たちのハーレムルート
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16:蒼穹の内側(前)[saga]
2012/01/02(月) 23:55:58.48 ID:Ct7sawydo
今度は簡単に離さない。柔らかい舌の感覚に浜面が戦く。肉塊が戦慄く。
じゅろ、と啜る音を態と立てながら口内いっぱいに浜面を迎え入れる。陰毛が触れるのも構わず喉奥にまで深く飲み込む。
そして垂れたローションに濡れる陰嚢を両手で優しく揉んだ。
陰茎に塗れたローションを一滴残らず飲み干そうというのか、唇の内側と甘噛みの前歯で浜面の陰茎を削ぎとっていく滝壺。
薄皮一枚も奪われているわけではないのに浜面の神経は限界まで悲鳴を上げる。
今日一日だけで何度も二人に限界近くまで高められているのだ。昂っているのだ。もはや全身が性感帯になっていると言っても過言ではない。
そのような状態で徹底的に性器を責められて、それでいながら射精を許されない。
男にとっては最高の快楽であり拷問だった。最早脳が蕩けて形がなくなっていてもおかしくはない。
唇で一通りローションを拭ったあと、滝壺が横笛を吹くように唇としたを茎に這わせていく。
四肢を拘束された浜面の不自然な体制に併せて不自然に首を傾げ、エプロンに隠れた乳房を脇から見せつけている。
一見すると脱力系で何も考えていないような滝壺だが性行為に関しては積極的だった。
猥雑なことを口にする割に本番になると顔を真っ赤にしたまま何もできない麦野に比べるとそれは顕著だった。
経験豊富だというわけではない。ただただ積極的なのだ。貪るようにのめり込んでくる。
そして滝壺に引きづられるように麦野も肉体を浜面に晒す。
淫らさが淫らさを呼ぶ二人の女は理想的であったし浜面は贅沢すぎると感じていた。
だからと言ってどちらかを手放すなんてことを考えたこともない。地獄に落ちるまで、否、地獄に落ちても手を離さない。
高い体温に包まれ浜面のペニスが震える。奥歯がガクガクとなる。
舌をうねらせるたびに、歯が甘く立てられるたびに、あふれ出た唾液が滝壺のすっきりした顎のラインを伝わる様に、
浜面の心の中に形の持たない答えのない何かが積み重なって崩れ落ちそうになる。
(濃い味はしないけど――満たされてるから――私――)
じゅくりと滝壺の淫蜜が溢れ出て太ももを短くつたって床に落ちる。落ちて麦野の蜜と混ざり合う。
朝から二人で何度も何度も愛撫し口に含んだのだ。雄の臭いなど欠片も残っていない。
それでも滝壺理后はいやらしく舌を絡め心のまま吸い込む。戸惑いも焦りもせず淫蕩に唇を窄め吸盤のように強く吸引する。
「やべぇ! 本気で、もうイイだろっ!」
背骨を、心臓を、脳みそを全て鷲掴みにして掻き乱して一つに纏まって股間から放出する。
そんな獣じみた妄執が浜面全体を支配する。
思いっきり、射精したい。
もう数時間もお預けを食らっているのだ。
性欲豊富な健康体の青年にはどれほどの苦痛か。
滝壺理后も麦野沈利も美しい少女であるのだからなおさらだ。
ローションが唾液に書き換えられて、浜面の陰茎がびくびくと震える。
快楽の電流がすべての神経を支配する。
うふふ、と少女が笑った。
ちゅる、と滝壺が口を離す。唾液が陰茎と唇とを一瞬つなぎ重さで切れる。
そして、やはり。
「ダメだよ。しあげ」
ぎゅう、とその根元を抑える。
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