過去ログ - とある主人公たちのハーレムルート
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17:蒼穹の内側(前)[saga]
2012/01/02(月) 23:56:47.74 ID:Ct7sawydo
悪魔のような笑顔で的確に射精ができないように抑える。
精巣が限界まで引き上げられ尿道括約筋が役割を果たそうとするのに、悪魔がそれを許さない。
浜面の顔が青くなる。脳内に快楽が駆け回っているのに出口がない。そんな状態に狂いそうになる。
十秒、二十秒。
淫欲の罪で業に塗れて地獄に落ちたとしてもこれほどの苦行が待っているだろうか。
それなのに滝壺はニコニコと笑っている。
この娘はサディストかもしれない。今さらのように浜面は戦慄する。
「頑張ってるね、しあげ」
波が砕ける寸前まで高鳴り、そして落ちていく。快楽の頂点からゆっくりと滑り落ちるも昂った地は脈動したまま。
心臓の音はうるさいほど耳に響き己が誰だかを忘れさせる。
もし両の手足が拘束されてなければ押し倒して貫いていただろう。
勃起は不自然なほど収まらなかった。
射精しようとする感覚が失せても狂おしいほどにそれを求めている。
目の前に最高のメスがいるのに何もできない。すべてを甚振られている。
もう、何もかもが限界だった。
今この瞬間能力者として目覚めてもおかしくないぐらい。
浜面の眼が血走って、全身の筋肉がポンプアップして両手にはうどんのような静脈が浮かび上がっている。
ぺたり、といつのまに近寄っていたのか。
裸のままの麦野がシャワーで火照った体をろくに拭かないまま椅子ごと浜面に抱きついてキスをする。
するりと立ち上がった滝壺が汗ばんだエプロン姿で唇を重ねる。
そうして、二人が浜面の頭を挟むように両の耳に。
啄むように囁くように。
天国への切符を見せびらかすように。
「もっと凄いことしちゃう?」
「我慢した分いっぱい出させてあげるよ?」
「満足してくれるかわからないけど」
「二人で精一杯頑張るから」
血走った眼のまま二人を見る浜面仕上。ここにいるのは本能を限界まで研ぎ澄ませた一匹の獣でしかなかった。
枝垂れ架かるように両の腕をそれぞれの胸の谷間に収め。
示し合わせたかのように二人がその手を浜面のシンボルに伸ばす。
最後の藁がラクダの背骨をおるように。
軽く触れただけで。
「っうううっっつっ!!!!」
浜面仕上は全身を震わせて溜め込んだ精一杯を天井に届くほどに発射した。
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