過去ログ - とある主人公たちのハーレムルート
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20:蒼穹の内側(後)[saga]
2012/01/03(火) 00:01:16.54 ID:WCYw4bHto
何かに取り付かれたかのように、シンクロしているかのように二人が浜面から離れた。
滝壺が浜面から一歩下がるとするりとくぐり椅子から抜けた麦野が尻を軸として体を半回転し腹筋で上半身を起こす。
椅子に座った浜面を見下ろす滝壺と見上げる麦野が同じ笑顔で同じように笑う。きっと心の中身が一緒だからの結果。
二人とも髪は濡れ肌にぺたりと張り付いている。ざっくりと短くおかっぱにした滝壺の黒髪と長い麦野の茶髪と。
黒髪の重さはボリュームで抑えられ、長髪の膨らみは抜いた色で抑えられている。一枚の絵になりそうなほどに二人のバランスがいい。
麦野の肢体は長く乳房や臀部も大きく張っている。日本人離れしているが下品になってはいない。
スラングで言うところのブロンズ女のような男をそそる身体なのに開ききった花というよりもこれから花開く蕾のような甘やかさを醸している。
一方の滝壺の肉体は麦野ほど我侭ではないにせよ、十二分に豊かだ。手に余るほどの乳房と括れた腰と。
飛鳥時代の仏漆像のような流れるような官能的な空気を身に纏っている。
「ねぇ、仕上。ちょっと仰向けに寝てくれる?」
ただただ美しいばかりの少女たちが浜面に横になるように示した。
FRPの床はほんのりと暖かく、それに寝そべると重力に逆らうが如きに浜面の逸物が天を突く。へそに届きそうなほどで、割れた腹筋に張り付きそうなほど高ぶっていて、
それでもやはり上をむいている。
床と一体化していながら性器のシルエットだけが乖離していた。
「しずりが先ね」
「――いいの?」
「うん。前は私が先立ったから」
くぐり椅子を片付ける、湯船に放り込まれいたボトルを滝壺が取って麦野に渡す。
先ほど見かけた浜面は海草で作られたローションが入っていると見て分かった。
適温に温められたローションを何に使うのか、何となく検討は付いていたが浜面は何も言わない。
当たっていれば嬉しいが、そうでなかったら侮辱になるかもしれない。
だが、三人が考えていることはどうやら同じのようだった。
「うん。あったかいね」
体温より若干上程度の温度のローションを麦野が浜面のペニスに塗りつける。亀頭冠にも肉茎にもまんべんなく隙間なく。
細く長く綺麗な手で纏わされることで浜面が短くうめき声を上げる。
でもこれは下準備。
隙間なくローションを纏ったところで浜面のシンボルは開放される。
そして麦野は大きく足を開いて鼠径部の後方にたっぷりのローションを含ませた。寝そべった浜面からは滑稽な姿に見えたが笑うというよりは何をされるのだろうという
期待の方が意識を支配している。
「大丈夫、かな?」
準備を終えて立ち上がる麦野。その臀部は全体でないにせよローションで光っている。準備は万全だとしても未経験であることが怖いのだ。
不安がる麦野を、
「大丈夫。私が応援してる」
同じく未経験な滝壺が背中を押す。
滝壺の言葉に、麦野はうん、と小さくうなづいた。
何時も自信満々で暴力的で、それでいながら浜面に嫌われるかもしれないと思うだけで小さく震えてしまう麦野が精一杯の勇気をもって寝転がった浜面の体を跨ぐ。
浜面の顔を見ながら蹲踞の姿勢で腰を下ろし脈動するペニスを手に取る。
「動かないでね――」
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