過去ログ - とある主人公たちのハーレムルート
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21:蒼穹の内側(後)[saga]
2012/01/03(火) 00:02:15.96 ID:WCYw4bHto
 ゆっくりと麦野が体を落とす。ペニスの先端が麦野に触れる。

 しかし、そこは膣口ではない。

 そのもっと後ろ。浜面が散々嬲られた場所。
 肛門。排泄口。
 そこに浜面の亀頭が当てられた。

 アナルセックスという言葉ぐらい浜面でも知っている。過剰な性情報を簡単に入手できる現在で、ましてや若い男女ばかりで構成されている学園都市で、
行儀のいい子なんて落ちてきやしないスキルアウトの中にて知らなかったとしたらそちらの方が健全ではないぐらいだ。
 だが浜面にはそんな経験はない。そもそも、この二人以外の女を抱いたことがない。
 当然、肛門性交などは初めてのことだ。

「準備してきたから。汚いとか思わないでね」

 不安そうな顔で麦野が浜面を見つめる。
 膣よりも弱く避けやすい腸がどうなるのかの不安ではなく、自分が嫌われるかもしれないという不安。
 ぐっ、と浜面の中で何かが沸き上がる。

「思うわけないだろ。沈利の体に汚いところなんかねぇよ」

 その言葉に、麦野の目が開かれる。唇の端が柔らかく解け全身の筋肉が弛緩した。
 そして、ゆっくりと浜面の肉茎を肛門で受け入れ始める。

「ぐぅ、うっ、あうっ……」

 瞬間的に麦野の全身から細かい汗が吹き出た。本来一方通行である其処を、外部から強制的に開いて受け入れる。
 もちろん今日のこの日のために色々と準備はしてきている。肉体的に受け入れられるはずだ。少なくとも指の三本は受け入れられるようにしてある。
 しかしそれでも練習と本番とは違う。
 弛緩した筋肉はもう緊張している。必死に奥歯を食いしばり眦には大粒の涙が浮かんでいる。
 ギリギリまで開いて皺のひとつも残っていない肛門は亀頭部分を飲み込んでいた。
 日本人の平均をふた周りは上回る浜面の男根を受け入れるのは長身で鍛えた体を持つ麦野でも相当に苦しいらしい。
 そして状況は最善ではなく、浜面の肉系は茎の中央部分が一番太い形になっており、亀頭の笠を受け入れたとしてもそこが一番太いというわけでもなかった。

「はぁ、はぁ、はぁっ――」

 大粒の涙が汗と一緒に浜面の胸板にぽたぽたと落ちてくる。
 長い髪がカーテンになって浜面から麦野の表情は伺えない。両手が震え、膝ががくがく笑っている。それでいながらしゃがみこむことも出来ていない。
 たっぷりのローションにまみれ、麦野の肛内にも溢れん程のローションが溜まっているはずなのに旨くいかない。
 見れば赤い膣口がパクパクと口を開け、文字通り下の口で呼吸をしているように見えた。

「沈利、無理してやらなくてもいいんだぞ。俺は今でも十二分なほどに嬉しいんだし」

「しあげ、それは優しさじゃないよ」

 痛みと恐怖に全身を震わせる麦野を優しく背後から抱きしめた滝壺が浜面を諭す。浜面は言葉をなくす。
 今の麦野の姿は無様と言っていい。でも投げ出したわけじゃない。
 だからこのようなときに伝えるべき言葉は。

「大丈夫――応援してる」

 耳元でしっかりと。魂に響くように。
 背後からその顎を掴んで自分に向けさせ、滝壺が麦野の唇を奪う。優しく癒すように。
 下から見上げている浜面はどちらの瞳も涙で濡れていることだけが見えた。

「――大丈夫。もう、大丈夫だから」

 何も変わっていない。顔面から吹き出す汗は不自然なほどに浜面の腹筋まで流れ落ちてその中に溢れ出た感情――涙が混じっている。
 それでも麦野は意を決したようにずぶずぶと浜面のペニスを肛門で受け入れていく。
 中央の、一番膨らんだ部分で一度息を吐き、小さく悲鳴を挙げたがそれでも腰を沈めていく。
 そして、浜面は自分の亀頭が麦野のS字結腸に不自然にねじ込まれるのを感じ、その瞬間に全ての肉塊が麦野に吸い込まれていた。

「はは――やった――」

 苦しそうに、それでも嬉しそうに麦野が笑う。
 まるで後光のさした女神のよう。

「私はもう全部、仕上げのものなんだ――」



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