過去ログ - とある主人公たちのハーレムルート
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/01/06(金) 23:32:04.90 ID:wLWx/ORko
完全に舞い上がっていた。
何故自分がこんなことをしているのかさえもよくわからない。
頭は朦朧として、それでいながら一部の演算装置だけは必死に稼働させ、与えられる快楽にメモリを食いつぶされ愉悦を貪る。
鯨飲馬食という言葉があるが、それと似たようなものかもしれない。
飽きることなく飽きられないように必死に快楽を紡いで感じてもらおうとしている。
「ご、ごめんなさい。今ちゃんとやるから――」
しかし彼女は反論しない。反論できない。小さな声で己の努力不足を謝罪するだけである。
等身大の自分を見て欲しい、という強力な能力者特有の小さな望みは過剰に叶えられた。
今現在、彼女はむしろ卑小な存在として上条当麻に支配されている。
これは彼の性癖の作用が大きいのだが――それでも美琴は幸せだった。
「あぅん、こ、これで――あぅっ!」
美琴が自分の体内の電流をコントロールする。その返答は言葉ではなかった。まだ小さな子宮に衝撃が与えられる。
大きなカリ首が膣内の粘膜を掻き出すとそれだけで何も言えないほどの甘美な記憶が全身を支配してしまう。
彼の部屋で、ホテルで、常盤台の寮で、様々な場所での経験が美琴の優れた脳の中でフラッシュバックする。
しかしそれでも。
(こんなところで――私、感じてるんだ――)
どうして断らなかったんだろう。決まっている、彼が言ったからだ。
彼の言うことには逆らえない。
(でも、まさかこんなところで――)
木漏れ日も向こう、遠くに何時も美琴がちぇいさー、と回し蹴りを食らわしている自販機が見える。
記憶を失った上条当麻が「初めて」美琴と出会った場所。
不良たちのたまり場の路地裏ではなく、此処。
此処で抱きたいと言われて、恥ずかしくて嬉しくて舞い上がった。
その一方で、こんな危険な場所でまさか、という思いも確かにあった。
「ビリビリが気持ちよくなってきたぞ。流石だな、美琴」
甘噛みするような、痛みにわずかに遠い電流の感覚に満足げに上条が嗤う。奥から花の蜜が溢れ出て纏わりついて周囲に性臭が漂う。
背徳的な痴態を見られるかもしれないという興奮で息を荒くする美琴は上条の満足にうっすらと微笑んだ。
巨大な肉の塊が恥肉を擦り舐る。原始的な暴力のようなピストン行為に二人の呼吸と鼓動が荒くなる。
「あ、あ、あ、あ、ァ……――」
たまらずに腰をくねらせる美琴だが、鷲掴みされて逃げることはできない。極悪なまでの肉亀ががりがりと柔らかな肉を噛み荒らしていく。
ぴちゃぴちゃと水の跳ねる音が淫らに響いて日頃持っているはずの清楚で健康な美琴の空気が淫乱に淫蕩に淫欲に完全に書き換えられる。
禁断の果実を口にした最初の女のように圧倒的な何かが脳を支配されていく感覚に溺れていく。
(イヤらしい――わたし、こんなにイヤらしい女だったんだ――)
蕩けた惚けた眼で美琴が嗤う。
お淑やかなお嬢様とは元々言い難い竹を割ったようなさっぱりとした性格の持ち主の少女が街角の娼婦にも劣るような下劣な雌の表情を浮かべる。
剛直の抜き差しに浅ましく身を震わせ快楽に溺れて喜んで。顔を見なくとも口づけを交わさずとも良いというのであればそれこそ娼婦と何も変わらないではないか。
違う。娼婦にも客を選ぶ権利はある。
わたしの客はコイツだけ。
そう、決めたんだ。
コイツに幾ら他の女が居てもそれは絶対に変わらない。
膣内を蠢く肉塊の挙動が全てわかる。電流に対する反応も不随筋のコントロールだってわかる。
ずるずると引き抜かれ、どん、と内蔵まで押し込まれ、其のたびに皮膚の全てが内側から弾けるような快楽に身を焦がされる。
メフィストレスと契約したファウストのように、時が止まれば魂を奪われるとしても、この瞬間時が止まってしまえと美琴は願う。
何時だってそうだ。彼と重なるときは何時だってそう。
脳の中の悪魔が囁く。
今此処で殺してしまえ。
膣内の電気のために今この男は右手を使っていない。
今その電力を最大級にしてしまえば、その右手だけを残して二人は蒸発して灰になる。
そうすれば永遠にお前のものになるのだぞ。
なんて魅惑的。なんて蠱惑的。
己の命程度の安いチップで上条当麻が永遠に手に入るのなら安い買い物だと、そう信じてしまいそうになる。
それなのに、出来ない。
己を実験動物だと信じ割り切り死を受け入れた一万を超える妹達が居て。
己を実験動物だと信じ、それでも実験動物ではないと気づいて人生という新しい戦場に立つ一万に近い妹達がいて。
命を簡単に捨てることなんて出来ない。
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