過去ログ - 知久「今日はほむほむの特売日だ」
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697:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/29(日) 13:32:30.92 ID:JnDIout0o
あれから半年。肌寒い季節が顔を見せ、コートを着る人もちらほらと出始める。
願いを否定してしまった故、ループもできなくなった私は、本気でワルプルギスを撃破しようと考えた。
同じ街にいる美国織莉子、呉キリカ、巴マミ、隣町の佐倉杏子に下手に出ながら協力を要請する。
まどかの姿をしたナニカを[ピーーー]事は躊躇いがあった。だから、織莉子とキリカの説得には苦労したものだ。

それでも、この街はまだ持っている。まどかもさやかも魔法少女にはなっていない。
キュゥべえもあの二人を勧誘している様子はなかった。何故なのかは分からないけれども。

織莉子、キリカ、マミは全員ほ虐があまり好きではないらしい。杏子はほ虐が何たるかすら知らなかった。
この四人と一緒ならば、もう私はあの…忌々しい出来事を考えずに済む。
私が生き物を[ピーーー]事に快感を得ることからも、目を背けていられる。

未来のかたちは不定形ながらも見え始めていた。この四人とならば、私はまともでいられる。
さよなら、まどか、さやか。もう会うことはないでしょう。ワルプルギス退治を目的にしてからはクラスでも殆ど話さなくなり、今では本当に疎遠になっていた。
来年になれば学力毎にクラス分けされて、別々の高校を目指すことになる。
二人は地元の高校に、私は少し離れたところにある進学校を目指しているから、もう何も喋る事はないだろう。
HRが終わって、四人とまた集う。青春の一つの形だった。
どこかで道は曲がり、分かれ、迷路のようにくねっている。もう戻る事は出来ない非日常に思いを馳せ、今日も魔…魔獣を倒す。


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