過去ログ - 知久「今日はほむほむの特売日だ」
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696:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/29(日) 13:32:04.57 ID:JnDIout0o
地下故に時間の経過が体感できず、さやかがそろそろ帰ろうと呼びかけた時には既に6時を過ぎていた。時間が過ぎ去るのは本当に早い。
外に出るともう陽は沈み真っ暗になっていたが、心の中は不自然に暖かかった。

 まどか「今日は遅くまで付きあわせちゃってごめんね。でも、ほむらちゃんがほ虐を好きになってくれて良かった」
 ほむら「別に好きじゃないわよ。毛嫌いするほどのものではなかったというだけ」
 さやか「またまたぁー。ま、でも、これからもおいでよ。案外楽しかったでしょ?」
 ほむら「残念だけど、もうそんな時間はないと思うわ。
     でも、またいつか一緒に来ましょう」
 さやか「…!うん!あー、本当に良かった…仲直りできて」

赤の他人と仲良くすることは容易い。私はこの二人をなんとしてでも魔法少女にはさせたくない。

 まどか「じゃあ、ばいばいだね。お休み、ほむらちゃん」
 さやか「また明日ねー!明日は、可愛いさやさやを持ってくからさー!」
 まどか「もー、さやかちゃんってば。じゃあねー」

二人と分かれて、帰路に着く。もう本当に時間がなかった。私は私だけの時間を失ってしまった。

異変に気が付いたのは二人と別れた後。使い魔と戦っている、その最中であった。

 ほむら「まあ、美樹さやかの言うとおり…危険は出来るだけ取り除いておいた方がいいわ」
 ほむら「…時間停止!」

しかし、使い魔は止まらない。相手が攻撃を繰り出す間、狼狽して動けなかった。

 マミ「…!ティロ・フィナーレ!」ドォォォォン

同じ目的らしいマミが派手な銃を取り出し、撃つ。威力は申し分ない。

 ほむら「…そんな…どうして?時間が止まらないなんて…」
 マミ「…ちょっと貴方!どうしたの?敵の前で止まっちゃって…危なかったわよ?」
 ほむら「巴マミ…」
 マミ「え?どうして私の名前を…どこかで会ったかしら?」

変身を解いたマミと話す。あまりにもおろおろしていて、気がついたら自分の魔法の事を話してしまっていた。

 マミ「魔法が使えなくなった…どうしてなのかしらね」
 ほむら「…いいえ、多分あれのせいだわ」
 マミ「原因が分かっているの?」
 ほむら「……」

さすがに願いの内容を話す訳にはいかないが、検討はつく。
佐倉杏子が幻惑の魔法を使えなくなったのと同じだ。
私は、まどかを守る私にはなりたくないと考えてしまったのだ。
虐待を繰り返すまどかには守る意味なんてない、と。
願いを否定したから、私は時間停止が使えなくなった。…そんなところだろう。

 マミ「それなら、新しい戦闘方法を考えなくちゃね…私と一緒に、その、戦わない?」
 ほむら「…いいわ。ただし、条件がある」
 マミ「何かしら?」
 ほむら「ここ数日、学校を休んででも私と一緒に行動してちょうだい」
 マミ「それは、魔法少女の使命と関わりがあること?」

魔法少女どころかこの世界の人間全てと関係があるのだが。言い得ぬ決意を胸にして、力強く頷く。

 ほむら「ええ」


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