1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2012/01/06(金) 15:51:33.30 ID:S/J9m89P0
その部屋は二人の寝息だけがしている。
二人はまだ起きない。
その部屋には二人と、部屋の真ん中にあるテーブルと、扉がふたつあるだけの部屋だった。
二つの扉は線対称関係の位置にあり、二人を挟むようにして存在していた。
……。
しばらくして、寝息がやんだ。二人が起きたのだろう。
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2012/01/06(金) 15:56:55.95 ID:S/J9m89P0
A「…ここは?」
私は今自分がいる場所がどこなのか、なぜ自分がここにいるのかすらわからなかった。
今まで自分のみたことのない服を着ていることから、そして私のすぐ隣にいてまだ寝ている彼と同じ服装であることから着替えさせられたのだろう。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2012/01/06(金) 16:05:19.09 ID:S/J9m89P0
B「ん……どこだ?ここは?」
自分がどうしてここにいるのかもわからないし、ここがどこなのかもわからない。
どうやら自分は部屋に寝かされていたようだがテーブルと扉しかないここは部屋と呼んでいいのか、もしかしたらちょっと寸胴な形をした廊下なのかもな、と思った。
4:b[sage]
2012/01/06(金) 16:09:27.19 ID:S/J9m89P0
流暢な日本語で僕を罵倒した。
「あんたの発音やばすぎねwwwwww」
ケラケラと馬鹿にするように、というか馬鹿にされて僕は少し腹が立った。
5:A[sage]
2012/01/06(金) 16:15:12.55 ID:S/J9m89P0
「協力できそうだね」
彼は犬みたいな無邪気な笑顔をしてこちらに向かって私にそういった。
馬鹿なのかしら?もし私がここに連れてきた人間だとしたらとか思わないのかしら。
6:B[sage]
2012/01/06(金) 16:22:45.98 ID:S/J9m89P0
「そうね」
彼女がそういってくれて僕は照れた。彼女はなんか日本人が見るからなのか知らないけど可愛かった。天使みたいだ。
「ここには窓がないわね」
7:A[sage]
2012/01/06(金) 16:48:41.25 ID:S/J9m89P0
信じたくないけどこのBとかいうこと協力しなくちゃいけないのか。馬鹿すぎるから利用できるかもしれないけどそれ以上にめんどくさいわ。
私はとりあえず気になっていることを言ってみた。「あの扉の向こうはどうなっていると思う?」
「廊下じゃないの?」
8:A[sage]
2012/01/06(金) 16:56:46.51 ID:S/J9m89P0
「とりあえずこの部屋をすべて調べつくしましょう。ここが安全とは限らないわ」
私がそういうと彼はやっぱり犬みたいに嬉しそうに私を見て、それからテーブルと睨めっこをはじめた。少しだけかわいい。
私は壁や天井を見てみた。壁はいかにも監禁してますよ〜という雰囲気の何か金属でできた壁でどこにも傷がない。亀裂すらないから新しい建物なのかもね。と思った。天井も金属で覆われていた。
9:b[sage]
2012/01/06(金) 17:02:00.06 ID:S/J9m89P0
彼女は僕に二手に別れるかをきいてきた。「いや!」つい僕は言ってしまった。
彼女は僕が怖がっていることか知ってか知らずか、二人の方が安全に思うというようなことを言った。
僕はほっとしながらどちらの部屋に行くかを聞いた。
10:bさんぽにいってきます
2012/01/06(金) 17:05:10.29 ID:S/J9m89P0
隣の部屋は僕たちのいる部屋と何にも変わらなかった。
「…とりあえず調べましょう」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)[sage]
2012/01/07(土) 01:02:05.62 ID:o6INL2xLo
期待
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2012/01/07(土) 11:02:02.20 ID:PrRBhhw20
二人はやっと部屋を出た。
彼らは同じ年齢で、子供だ。
金髪の女の子はどうやら少し頭がいい(子供にしてはだが)。
13:A[sage]
2012/01/07(土) 11:07:49.24 ID:PrRBhhw20
二つ目の部屋が初めの部屋と同じつくりだったから予想していたことだけれど、3つ目の部屋もやっぱりおんなじつくりの部屋だった。
やっぱり傷一つない金属の壁と天井。そして床。テーブル。Bはまだ探してくれているけれどきっとこの部屋にも何もないのだ。
「なかったー…」
14:b[sage]
2012/01/07(土) 11:16:43.64 ID:PrRBhhw20
なにもない四つ目。略すと名無しだ。
天使(心の中では天使と呼ぶことにした。)はさっきまで怖そうな顔をしていたのに今は少し元気ないなったみたいだった。
15:A[sage]
2012/01/07(土) 11:22:12.27 ID:PrRBhhw20
5の部屋でついに変化が訪れた。
扉の位置が変わったのだ。
16:b ◆c9TtANKl56[sage]
2012/01/07(土) 11:28:56.52 ID:PrRBhhw20
彼女は少しためらった後に僕に進むということを告げた。
天使様に前をまかすことはできないから僕が扉を開けた。
17:A6 ◆c9TtANKl56[sage]
2012/01/07(土) 11:32:53.03 ID:PrRBhhw20
さっきとおなじ。
「この建物はどうなっているのかな?全部つながっているみたいだけど」
18:b7 ◆c9TtANKl56[sage]
2012/01/07(土) 11:35:09.10 ID:PrRBhhw20
same。
「どっきりかな?」
19:b8 ◆c9TtANKl56[sage]
2012/01/07(土) 11:40:53.86 ID:PrRBhhw20
おなじー。
「あなたさっきから何やってるの?」
20:A10 ◆c9TtANKl56
2012/01/07(土) 11:45:48.50 ID:PrRBhhw20
また同じ部屋。
「なんでテーブルがあるのかしら。」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/09(月) 15:31:21.67 ID:p68whyEMo
みてるぜー
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