過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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404:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)[sage saga]
2012/04/01(日) 01:10:23.60 ID:fQALKt4AO



10032号は気を失っていた自分に気付いて慌てて立ち上がる。

風は吹いたまま。

一方通行の斜め後ろの姿が見えた。
一方通行が向きあっている正面の方向を追うと花飾りをした少女がいた。
その後ろにはあの少年がうつ伏せに倒れている姿が見える。
少年を守るかのように少女は手を前にして立っていた。

少女と一方通行は何かを話しているようであるが風のせいで10032号には聞こえない。

一方通行と1万回を越える実験を行ってきた妹達〈シスターズ〉であってもこのように大気を操作する能力の使用は初めみる。

今もまだ風が吹いているということは一方通行がベクトル操作を継続していることを示す。そして風は一定の方向へ集まっているようであった。

10032号は風の流れを追い視線を上にあげると空気が凝縮され、上空に高電離気体が生じ始めている。

1万度の高熱の塊。

そんなものが地上に降ろされたら、あの少年も、少年を守ろうとしている少女も一溜まりもない。

助けなければならない。妹達〈シスターズ〉を救おうとしてくれているあの少年を。




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