過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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792:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)[saga]
2012/09/08(土) 21:47:07.60 ID:NUiEaSKAO


無能力者のレッテル。役立たず。報われない日々。

元来の困っている人を放っておけない人の良さの影から垣間見える上条の心の歪み。

根っこに暗い願望があった。

何かを成し遂げたい、という欲求。それは幼少期の幻想から来る人に認められたい表れ。自分を証明したかった。

『物語の主人公』はその比喩。

同じ無能力者の浜面の言葉。

『物語の主役なんか無理だって分かってんだよ。ただ自分の人生じゃ主役はってんだ』

この物語はインデックスを巡るお話し。

よって立つは自分自身の矜持。カエル顔のお医者さんに何故憧れたかわかる。

過去に囚われたままの自分。

美琴がいてくれる。気の置けない友人達が今はいる。

『物語の主人公』になんか成らなくていい。

それぞれの人生で主人公を演じ生きていく。

囚われていた過去(幻想)との決別。

「まずは、その幻想をぶち殺す!!」

上条は右手を振り下ろす。

囚える幻想を打ち砕く。

落下するインデックスの眼前に浮かぶ二つの魔法陣、その接点に生じる亀裂、中で蠢く深淵へと。

あっさりと、ここに至るまでの激闘が嘘のように、簡単に右手は引き裂いた。

「警……告、最……終章……第……零…。……『首……輪』……致命的な破壊……再……生不可……消……滅」

二つの魔法陣が細かく割れる。亀裂が消える。インデックスの瞳にあった赤い魔法陣も光を失い消え失せる。

インデックスは瞳を閉じて、

浮力を失い急速に落下を始める。

上条は左手をインデックスの首に回し引き寄せる。

上条はインデックスを庇い体を入れ替えた。

入れ替え、上条が下になった途端、ドンッと11階の床に衝突。

上条は二人分の衝撃を受ける。

上条「がっ!はっ!」

衝撃に肺から息が抜け、思わずインデックスから手を離す。

上条は衝突の勢いのままゴロゴロ転がっていく。

うつ伏せになった状態で漸く止まる、と上条は腕と足に力を入れ立ち上がろうとする。

ビキリッ、と痛みが走り上条は呻く。




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