過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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832:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)[saga]
2012/09/14(金) 22:39:35.18 ID:5tOwSYuAO


麦野「ふーん、それで付きまとっちゃったと」

美琴「ス、ストーカーみたいに言わないでよっ」

麦野「か、自分の素が出せる相手に振り向いて欲しかったのかい?」

美琴「うっ……確かにね、level5になって周りが変わってしまったわ、私自身は変わっていないつもりだったのに」

美琴「学園都市の教育の成果、象徴。そんなレッテルがついて、みんなからは見上げられるだけの存在、希望の証。そんな風にね」

美琴「私は友人として仲間として一緒にいたかっただけなのに、そんな期待にも応えなくちゃならなくなってた」

麦野「そんな中で対等な立場でいられたのが『幻想殺し』だったわけね」

美琴「……そうね。でも対等とはちょっと違うかな?……鏡?」

麦野「鏡?」

美琴「そう……自分を映し出す、真実を映し出す、内面を明らかにする、向かうべき先を映し出してくれる鏡」

美琴「当麻の心の熱さは私を引っ張り出してくれる鏡」

麦野(惚気に聞こえてくるわね)

麦野「それで、その『幻想殺し』が第一位と戦ったのはアンタが関係してんの?」

本当は一番に聞きたかった事。

美琴「…………聞くと戻れなくなるわよ」

闇の入り口に立つ者。

美琴は麦野が見慣れた表情を浮かべている。

麦野「元々、戻れるところになんかにいないわよ」

麦野の負傷ということもあり、昨日の事は別として『アイテム』はここ2週間ぼどは平穏な日々を送っている。ただそれも束の間の休息。

いずれ、また闇に埋もれ仕事は再開される。今更、表に帰る場所もない。

美琴「誰にでも話せる話しじゃない。話した相手にも迷惑がかかる。第一……敵に廻りかねない人には話せない」

美琴は麦野を見ている。確かめるように。

麦野「そうね……じゃあこう言いましょうか、浜面が私に勝ったってのが噂になって蔓延している」




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