過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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877: ◆evJdM4Cpzc[sage saga]
2012/09/27(木) 22:28:20.78 ID:n4L+M+6AO


一方通行をコンクリート片が覆い隠す。

ギシィィィィッ!

せめぎ合う。

コンクリート片が唸る。

反射によるベクトルの反転に対し美琴は磁力による操作で反転を上回る力をかける。

さらにその力を反射。

コンクリート片に力が増幅し加速する。

コンクリート片は双方の力に圧縮。熱を帯びる。磨り潰されるように細かい粉を散らす。

力のバランスが崩れる前にコンクリート片は耐えきれずひび割れをおこし、砕け散る。

一方通行「加わり続ける力を反射してンだッ、力比べに分があるわけねェだろがァァァ!」

一方通行は足を踏む。

その細い体からは信じられない力が伝わり

ダンッ!

と音が響く。振動が美琴まで地を伝わり届く。

同時に瓦礫が宙に浮く。

一方通行「今度はァ、こちらから行くぜェェェッ!」

どこからか持って来たベクトルを利用して瓦礫を飛ばす。

数十発の瓦礫の砲弾。

美琴に当たる手前、不可思議に瓦礫の砲弾が逸れていく。

電磁障壁、正面より受けず磁場の流れにより方向をズラす。

ガキィン

と金属の音。

一方通行が建物の構造体だった名残の鉄骨を切り取る。

10センチほどの幅のある3メートルの鉄骨。一方通行は手に取ると軽く投げる。

軽く投げたなどとは目を疑う加速。

鉄骨は鉄槍となって美琴を狙う。

その前に美琴の周囲に黒い靄。質量のある黒い靄は飛んでくる鉄骨を絡め捕る。

速度を失いバラバラに引きちぎられる。

黒い靄、砂鉄の霧はそのまま一方通行へと襲い掛かる。

『樹形図の設計者』の演算通りなのか、それとも違う展開がおこなわれようとしているのか化け物同士の闘いは始まったばかり。




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