過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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◆evJdM4Cpzc
[saga]
2012/10/15(月) 15:42:19.24 ID:4410W4WAO
滝壺「私は……大丈夫……」
か細く、滝壺が声を出す。
起き上がろうとしているが起き上がれない。体中の力が抜けているのが一目でわかってしまう。
浜面「何が大丈夫だよっ!そんなんで!!」
滝壺「はまづら、……何か考えが……ある……きぬはたはフレ……ンダと先に行って……」
浜面「ダメだっ!」
浜面は一旦銃を置き、滝壺を抱え上げようとする。この場は逃げる、それしかないと思った。
ドガシャ!
重い物が跳ね飛ばされた音がした。
同じ音が続いて響く。
音は崩れた鉄骨の重なった山から。
垣根「酷え目にあった。逆に頭、冷めちまったわ。余裕持ちすぎるといけねえな、やっぱり」
底冷えのする、どこが頭が冷めたのか怒りが籠もった声。
浜面「……行け、絹旗。フレンダを連れて」
考えた末、止むを得ない。能力で身体を再生中のフレンダに能力を止めさす訳にもいかない。
絹旗フレンダ「そんなっ!」
滝壺「行って、……きぬはた。……はまづらが戦えない……ごめん、はまづら……本当は私も……行かないと……」
絹旗「滝壺さん!」
滝壺「行って」
覚悟を決めている滝壺の言葉に絹旗は応えるしかなかった。
浜面「ここから出たって気をぬくな、もう一人いるはずだ」
頷きを返しフレンダを抱えゲートから絹旗は抜け出す。
それを見送った浜面は滝壺に、
浜面「すまねえ、これからツラい目に合わす。恨むんなら恨んでくれて構わねえ、責任は取る」
滝壺「いいよ……はまづらだったら」
浜面「……すまねえ」
小さく、ちくしょうと浜面は吐く。
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