10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2012/01/11(水) 01:17:24.18 ID:LFooJzIg0
静の表情がぱぁっと明るくなる。
彼女が笑うと、やはり同性でさえ魅力を感じてしまうほど可愛らしい。
なんか御坂さんとは逆の方向で可愛いなこの子は、なんていうか正統派の可愛さだ。いや御坂さんが正統派じゃないって意味じゃないよ。
正統派でも系統が違うっていうか・・・・・・て誰に説明してるんだか。
「あ、あのぅ・・・・・・・」
「なんだい初春」
「私は今日風紀委員で放課後はご一緒できそうに無いので、佐天さん一人でお願いしますね」
「な、なにぃ〜〜〜」
この友人は友人で正統派な友達甲斐のなさを発揮していた。
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柵川中学校に転校してきてからはじめての放課後、私は約束どおり涙子に街を案内してもらうために一緒に下校していた。
飾利は風紀委員があるからということで校門を出たところで別れた。
「まぁ今度は初春もいる風紀委員の支部にも遊びに行こうよ」
と涙子も言っていたことだし、今日は涙子と素直にこの街を案内されよう。
「じゃあ今日はよく友達と遊びにいく場所でも一緒に回ろうか。場所もここから近いし」
「わかったわ」
涙子について一緒に通りを歩く。今朝通ってきた道を引き返すように通りを行くと人通りがだんだんと増えてゆく。
ふと道案内してくれたあの青髪の人のことを思い出す、そういえばあの人は迷っていた時に私がいた通りは『放課後に人が賑わう』と言っていたような。もしかして―――
「ねえ涙子、もしかして今から向かうところってあの通りの一つ隣の通りのことかしら?」
そういって私は今朝通ったあの路地のあたりのビルの前の通りを指差す。
「あ、そうそう。よく知ってたね静」
「実は今日あの通りを通って学校まで来たの、だからそうなのかな?って」
「あの通りから?」
途端に涙子が顔をしかめた。私何かおかしいことでも言ったかしら?
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