過去ログ - 式「誰だ、オマエ」 太子「聖徳太子です」
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(大分県)
[saga]
2012/03/27(火) 01:02:39.20 ID:QVdiPWX20
気を取り直して並べられた料理を見渡す。どれも文句のつけようの無い見た目で豪華絢爛、満漢全席という言葉がふさわしい。
いつも食べる琥珀さんの料理はあっさりした物が多いせいか、こういうがっつりした物を食べれるのは嬉しかったりする。
特に肉をふんだんに使った料理がたくさん作られているのは嬉しい。
志貴「さて、それじゃ俺もいただくとしますか」
眼の目にあるロールキャベツに箸を伸ばして口に運ぶ。見た目もよく、一口サイズにまとめられている為とても食べやすい。
皿に敷かれた黄金色のスープも程よい温度に保たれており、そこから漂う香りがさらに食欲をそそる。
口に入れた瞬間に広がるほのかな肉の風味。期待以上の味だ。
じっくり煮込まれているため中身は程よく口の中で溶けていき、噛むたびに肉に含まれていたスープが口の中にあふれてくる。
全ての味が自己主張をしているものの、互いの足を引っ張ることなく逆に互いの持つ味を引き立てあう。
全ての味が混然一体となり奥底にある一つの味を隠している。しかしその味を隠すヴェールは一噛みごとに無くなっていく。
やがて全てのヴェールが無くなり、奥に隠れていた味が口の中にあふれてくる。いや、これは押し寄せてくるという表現が近い。
そう、口の中に一気に押し寄せてくる――――梅干しの味。
志貴「梅干の味?」
俺が一体何をした。
目の前の料理を注意深く観察してみる。自惚れではないが、多分これは俺に食べさせる為に作った料理だと思う。
なぜなら作られた料理はほとんどが俺の好物である。加えて俺の皿の料理は全て梅干が練りこまれているという特別仕様らしい。
料理のところどころに見える赤いツブツブが多分梅干だろう。他の皿に盛られた料理には赤いツブツブは見当たらないし。
志貴「・・・なぜに俺だけ?」
正直、ここまで気を使われても困る。
調理した本人に問いただそうにも、アルクェイドは厨房からまだ戻ってきていない。
かといってこのまま食べるというのも作った本人にどのような意図があるか分からないため怖い。さて、どうしたものか。
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