過去ログ - 式「誰だ、オマエ」  太子「聖徳太子です」
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89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[saga]
2012/02/15(水) 23:32:21.36 ID:UjsG9exW0
式「これで終わり。他に何か聞くことある?」

秋葉「・・・確かにシオンの話と矛盾しているところはありません。どうやら話に嘘は無いようね」

式「そんな風に思われてるなんて心外だな。嘘を言ったつもりはないぞ」

所々で太子さんが両儀さんに反論していたが、両儀さんはそれを全て無視して話を進めていた。
そのせいだろうか、太子さんはソファーの隅でうずくまって泣いている。・・・本当に聖徳太子なのか?あの人。
彼女達がこの世界に来た理由や昨日の出来事など全ての出来事を聞いたが、シオンが話していた事と一致している。
ただ一つだけ言えることは、どのような理屈でこっちの世界にやってきたのかはよくわからないまま、ということだ。

  話の中で何か引っかかることがあったが、どうも思い出せない。
  まあ、思い出せないなら思い出さないほうが良いのだろう。

両儀さんの話が終わった後、誰も口を開こうとしない。
二人ともそれ以上話すことはないらしく、重苦しい沈黙が流れている。
とてもじゃないが何か口を挟める雰囲気ではない。
眼を合わせたまま動かない二人。室内にはカチャカチャと食器の擦れる音だけが響いている。
どれくらいの時間が流れたのか、その沈黙は秋葉が口を開いたことで破られた。

秋葉「・・・なぜ手助けをするか、その理由を聞かないのですか?」

式「手伝ってくれるならそれ以上求めないよ。それとも聞いたほうがいいの?」

即答する両儀さん。秋葉は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐにさっきまでの顔に戻った。
そのまま両儀さんを睨み続けている。今の返事が少々頭にきたらしい。

秋葉「勘違いされても困りますし、一応話しておいた方がよさそうですね。
   貴方達を手助けするのはシオンの頼みということもあります。しかしそれだけではありません。
   この土地の管理者として、当然の行いをしているだけです。
   もし不審な真似をしたら相応の処罰を執らせて頂きますので、そのつもりでいてください」

凄みを利かせた高圧的な視線を向ける秋葉。それをそ知らぬ顔で受け流す両儀さん。
見た感じ秋葉が一方的に噛み付いている感じがするが、両儀さんはそれをどこか懐かしそうに見ている。
秋葉はそれが気に入らないらしく、噛み付こうとしているが言葉が見つからないらしい。
とてもじゃないがこの二人の間に入れる気がしない。こっちに飛び火しないことを祈るばかりだ。

太子「あ、お茶ありがとう。ケーキおかわりもらえる?」

そんな中、この空気を無視して一人明後日の方向に爆走している太子さん。あんた大物だよ。



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