過去ログ - 勇者「この物語は、誰も幸せになれない」
1- 20
10: ◆u92m9qV/WA[sagasage]
2012/01/11(水) 17:54:39.81 ID:nZgMDRU60


「あの、せめて何かお礼を……」

「礼は要らない、私もそこまで考えてやってないからな」


そう言って男は乾いてきた銀髪を揺らした後、あの笛を取り出す。

少女は思わず聞いてしまう。


「あなた様のお名前は……?」


特に意図があって尋ねたのではない。

これだけ自分を魅力するような笛の吹き手だ、もしかしたら有名なエルフかもしれないと思ったのだ。

しかし、男はその問いにしばらく黙考した。

まるで何か迷っているようにも見える。


「………ピサロ、だな」

「ピサロ様というのですか、私はロザリーと申します」


有名、ではなかったがロザリーは笑顔で名乗った。

ピサロは旅人か何かだと分かったから。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
50Res/28.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice