過去ログ - 一方通行「あァ?魔法少女だァ?」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)
2012/01/14(土) 20:32:52.76 ID:IszzjzgW0
一方通行は、ミサカ19140号を背に抱えて走っていた。
このミサカは見滝原総合病院で秘密裏に調整を受けていたものだが、原因不明の高熱に魘され、ヘヴンキャンセラーでないと治せない可能性がある。
しかし患者が多く忙しいため、迎えに行く役目を買って出たのだった。
ところで今走っているのは、急いで学園都市に向かっているからではない。
病院を出たら奇妙な迷宮のような病院に迷い込んでいて、出口を当てども無く探しているからだった。
一方通行「ったく、どこなンだここはよォ…」
無数の薬ビンや注射針がまわりを浮いていたり、やたら巨大なお菓子があちこちに転がっていたり、
まるで精神病患者の夢の中のような病院の中を走っていた。
ミサカ19140号「ミサカにも、分かりません……、と、ミサカは答えを述べてみます……」
一方通行「喋るな。無理すンじゃねェぞ」
湯たんぽのように熱い体温や、苦しそうな荒い息を肩に感じながら、あてどもなく走り続ける。
走っていると、人を見つけた。リボンで縛られ、宙吊りにされている人を。
一方通行「……何やってンだ?」
???「……助、けて……」
どうやら黒髪にカチューシャを付け、若干紫っぽくモノクロに近い服を着たその少女は、きつく縛られて身動きが取れないでいるらしい。
一方通行(こいつなら出口を知ってるかもしれねェし…、助けてやるか)
一方通行「ちょっと悪ィな」
一方通行はミサカ19140号を一度床に寝かせる。
チョーカーのボタンに触れると、少女を縛るリボンに右手の親指と中指で触れ、それぞれの点から左右逆へとベクトル操作をした。
するとリボンは切れ、それによって落ちた少女を受け止める。
まだ絡まっているリボンも、同様のベクトル操作で千切ってやる。
???「ありがとう。恩に切るわ」
言うや否や、すぐさま少女は駆け出す。
一方通行「あ、オイ!どこ行くンだよ」
???「説明は後。急がないと」
一方通行「……チッ」
ミサカ19140号を再び抱え、その少女の後を追った。
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