過去ログ - 一方通行「あァ?魔法少女だァ?」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)
2012/01/15(日) 01:26:44.83 ID:cy5OwnFe0
とある喫茶店(まどマギアニメ5話で、まどほむが会話した店のイメージ)で、ほむらは、魔法少女に関する事実を、一方通行とミサカ19140号に打ち明けた。
魔法少女とは何の縁もない彼だからこそ、全てを打ち明ける気になれた。
それで信じてもらえるなら、彼に望みを賭けられる。
それで信じてもらえなくて立ち去るのなら、それで諦めればいい。
実にシンプルだった。

まず、インキュベーターという存在と契約して、魔法少女になること。

一方通行「そいつはどンな奴なンだ?」

ほむら「白くて、ネコとウサギの合いの子のような外見をしているわ。
    魔法少女や、あいつが見せようと思ってる相手以外には姿が見えない」

魔法少女になった者は、魂を抜き取られ、宝石にされること。

一方通行「つまり…、その宝石が壊れたら死ンじまうのか」

ほむら「ええ。この宝石が砕け散れば、魔法少女は命を落とす。
    肉体と魂が直結していないからこそ、苦痛もセーブされ、超常的な力を手に入れることができる。
    普段は、指輪にして持ち歩いているわ」

その宝石から100メートル以上離れたら、抜け殻になること。

一方通行「魂なンて非科学的なモノは信じちゃいねェが……」

ほむら「信じられないのなら、後で証明して見せてあげるわ」

そして魔翌力の浪費や絶望によって、その宝石が濁りきった時には魔女になること。

ミサカ19140号「それって……」

と、ミサカは語尾さえ忘れるほどに不穏な事実に驚愕したらしい。

一方通行「……魔法少女が魔女になる、ってか」

ほむら「ええ、そうよ。あの怪物も、嘗ては何の罪も無い少女だった。
    私や巴マミも――全ての魔法少女は、絶望と殺戮を撒き散らす、魔女に成り果てる」

一方通行「なンでテメェやあの金髪や……、怪物になッちまッたあの魔女も。そンな目に遭わなきゃなンねェんだ」

ほむら「インキュベーターは、宇宙エネルギーを回収するために、私達魔法少女と契約するの。
    エントロピー、という言葉を知っているかしら?」

一方通行「焚き火で得られる熱エネルギーは、薪を伐る労力に釣り合わない……ッて奴か」

ほむら「知ってるなら話が早いわ。
    その結果、宇宙全体のエネルギーは目減りしていく。そのエネルギーを回収するために奴らが生み出したのが、魔法少女。
    魔法少女が絶望の底に突き落とされ、魔女となるその転換期に、奴らの言う『感情エネルギー』が発生してそれを回収する。
    インキュベーターはその為に、私達を魔法少女にし、絶望させるのよ」

一方通行はその事実を、頭の中で咀嚼する。
宇宙全体の為に、何の罪も無いガキどもが、たった一度の希望の為に絶望へと叩き落される。
その点が、暁美ほむらの話における最も深い印象として、刻み込まれた。

一方通行「クッ………ア、ハハハハハハハ」

傑作だ―――。あまりにもクズすぎて、傑作としか言いようがねェ。
打ち止めを苦しめたエイワスのように、この俺を『番外個体』で壊そうとした学園都市のように。
どいつもコイツも、クズしか居ねェ。
そンな事、ロシアで死ぬほど思い知らされていたことだったンだが。



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