35: ◆bR/Hsa44HA
2012/01/21(土) 00:07:48.71 ID:aheywumA0
ジャバニカ米と昔の話で花を咲かせていると、近くの電話が鳴った。
「あれは緊急用の外線だな、繋がるところと言ったらコントロールルームぐらいしか…」
「そうか、出てみる」
そういうと玄米は受話器を電話を取る。
『やあ、久しいな』
年相応の枯れた声が、受話器から聞こえた。
「あなたは、インディカ米殿では…」
『玄米、今からコントロールルームへの直通通路の扉を開ける、急いできてくれ』
『もちろん、ジャバニカ米も一緒にだ』
要点だけ告げて、インディカ米と呼ばれた老人は電話を切った。
間もなく、外線の隣にある壁が、石どうしがこすれる音とともに、横にスライドした。
自然に溶け込んだ、見事の一言に尽きる隠し方だ。
「どうやら、お呼びらしい」
玄米はそれだけ言うと、リュックを背負いなおす。
「俺達に休む暇はないかァ…しょうがねえ」
ジャバニカ米は頭を掻いた。
「まるで…、"あの時"のようだな」
「…ああ、笑えねェ」
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