12: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:19:46.54 ID:bIt6DJVy0
ああ・・・。またやってしまった。
私は顔を赤くして、下を向く。
しかし千歳は事もあろうか、私の腕を取って「綾乃ちゃん、善は急げや!」などと言いながら走り出す始末だ。
13: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:20:28.43 ID:bIt6DJVy0
*
14: ◆eZUHOxTppE
2012/01/15(日) 20:21:44.22 ID:bIt6DJVy0
「えっ、お休み・・・?」
「うん。風邪引いたんだって」
15: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:23:22.52 ID:bIt6DJVy0
「(ニコニコ)」
千歳は笑みを浮かべるだけで、まだ助け舟は出ない。
16: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:24:41.20 ID:bIt6DJVy0
自分の席についても、何となく上の空でホームルームを聞いている自分がいた。
誰も気にしていないと頭で分かっていながら、周囲の目が気になるのは悪い癖だ。
授業中、先生に茶化されたりしないかしら。
クラスのみんなに笑われたら、どうしよう。
17: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:26:07.53 ID:bIt6DJVy0
「それでな、綾乃ちゃん・・・て、話聞いとるん?」
「あ・・・ごめんなさい。それで、なに?」
18: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:27:27.98 ID:bIt6DJVy0
そうだった。
確かに、私は風邪を引いて寝込んでしまった事があった。
その時は、歳納京子が提案してくれたという話を聞いて、思わず舞い上がってしまったものだった。
19: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:28:28.67 ID:bIt6DJVy0
*
20: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:30:07.99 ID:bIt6DJVy0
そうと決まれば話は早かった。
その日の放課後、歳納京子と家の近い船見さんに案内してもらえるように相談したところ快く引き受けてくれた。
21: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:31:14.28 ID:bIt6DJVy0
「それにしても、未だにビックリですよね結衣センパイ。あの櫻子ちゃんが副会長に当選するなんて」
「そうだね、古谷さんのサポートがあってこそなのかも」
22: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:32:09.50 ID:bIt6DJVy0
「ねえ綾乃ちゃん?」
そんな折、突然千歳が口を挟む。
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