142: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:51:57.93 ID:3Ackjly40
教室に戻るまでの数分間、冬休みの間に何をしたとか、寒くて嫌だなあとか、そんな他愛のない話をしたけれど、肝心な事は何も言えなかった。
どちらかが意図したのかは分からない。
ただ、私は何となく“話し辛い”と感じてしまってうまく会話が出来なかった。
単純に二人きりで話す事が少ないだけではない、沈黙の重さみたいなものが気になってまともに相手の顔も見られない、以前と違った意味での居づらさがあった。
幸いな事に、今日は授業がなく始業式のみで下校となった。
歳納京子と船見さんへの挨拶もそこそこに、これ幸いと私は千歳を連れて教室を抜け出した。
向かう先はもちろん、生徒会室である。
(あぁ・・・歳納京子と顔を合わせるのが辛いなんて、私らしくないわ)
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