149: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 01:58:44.47 ID:3Ackjly40
「せやなぁ・・・綾乃ちゃん。ちょっとこっち、おいでや」
呼ばれて、微笑んだ千歳の正面に立つ私。
150: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:00:41.30 ID:3Ackjly40
「だから、綾乃ちゃんの質問」
吐息のかかるような距離で、彼女の優しい、囁くような声が響く。
151: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:02:14.88 ID:3Ackjly40
「ねえ、千歳は、どうして、こんな・・・」
「うち、綾乃ちゃんの事、好きやで」
152: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:03:13.30 ID:3Ackjly40
「うちかて、分かりやすい態度しとったんやけどなぁ」
「ど、どういう事よ・・・?」
153: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:05:49.99 ID:3Ackjly40
「ねえ、綾乃ちゃん。歳納さんの事は、好き?」
「正直・・・分からないわ」
154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/17(火) 02:09:01.33 ID:kemk18QDO
千歳はいいこ
155: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:09:03.72 ID:3Ackjly40
背中に回った千歳の腕に、力が入るのを感じる。
あぁ・・・私は、なんて鈍いのだろう。
こんなに近くに居るのにずっと気付けなかったなんて。
156: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:09:54.98 ID:3Ackjly40
「ね。綾乃ちゃん。せやから・・・もう少しだけ、このままで居させてや」
私にしがみついた千歳の声は、震えていた。
私も、千歳と同じように彼女を両手で抱擁する。
157: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:11:20.93 ID:3Ackjly40
*
*
158: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:15:13.90 ID:3Ackjly40
「おーい、京子。そろそろ帰るぞ」
「うーい。あ、じゃあ綾乃と千歳呼んでくるー」
159: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:16:15.50 ID:3Ackjly40
『ごらく部はしばらく活動を休む』と宣言したのはいつだっただろうか。
理由はもちろん、わたしたち3年生が受験期に入ったためだ。
活動というよりただ集まってだらだら好きに過ごすだけの部活だったけれど、わたしはその時間が好きだった。
335Res/210.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。