過去ログ - 綾乃「好き。」
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157: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:11:20.93 ID:3Ackjly40





以下略



158: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:15:13.90 ID:3Ackjly40

「おーい、京子。そろそろ帰るぞ」

「うーい。あ、じゃあ綾乃と千歳呼んでくるー」

以下略



159: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:16:15.50 ID:3Ackjly40

『ごらく部はしばらく活動を休む』と宣言したのはいつだっただろうか。
理由はもちろん、わたしたち3年生が受験期に入ったためだ。

活動というよりただ集まってだらだら好きに過ごすだけの部活だったけれど、わたしはその時間が好きだった。
以下略



160: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:17:27.87 ID:3Ackjly40

それにしても、あの二人がわたしたちに声を掛けずに教室を出て行くのは珍しい気がした。
よっぽど急いでいたのか、あるいは別の理由があったのか、それは分からないけれど。

そういえば、冬休み中から綾乃から電話はおろかメールすら届かなくなっていた。
以下略



161: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:18:49.70 ID:3Ackjly40

ここはわたしが元気よく声を掛けなきゃ。
暗くなりかけた気持ちを奮い立たせなきゃ。

そんな気持ちで扉の陰から覗き見たわたしの眼前に飛び込んで来たのは、なかなか衝撃的なものだった。
以下略



162: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:19:48.06 ID:3Ackjly40

別に、走らなくても良かったのに、というか廊下を走ると怒られるのに。
しかし今、その怒る人は生徒会室に居る。よってわたしは怒られない。
いや、違う。
そこまで考えていたわけじゃなくて、なぜか無性に走りたくなったのだと思う。
以下略



163: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:21:12.39 ID:3Ackjly40

短い一文だった。
いつもの結衣だ。
とりあえず、怪しまれていない事に安堵する。

以下略



164: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:22:21.82 ID:3Ackjly40

「おーっす」

「おはよう」

以下略



165: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:25:51.63 ID:3Ackjly40

それにしても、今日、千歳と綾乃の二人に会った時、わたしは静かにしていられるだろうか。
うっかり口が滑って、気まずい空気になったりしないかな。
そんな要らぬ心配すらしてしまう。

以下略



166: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:27:40.60 ID:3Ackjly40

今日からは、中学最後の学期の授業が始まる。
何度も言うように、わたしたちは受験生だ。
今から2ヶ月後くらいには試験本番が迫っている。
秋の頃、冗談混じりに話していた事が今はもう目の前だ。
以下略



167: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:28:25.27 ID:3Ackjly40

(綾乃たちと、離ればなれになっちゃうのか・・・)

それは何となく、切ない、と思った。
推薦を受けるかどうか選ぶのは綾乃たち自身だから、わたしが二人の進学先を知ってどうするものではない。
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