過去ログ - 綾乃「好き。」
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176: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:45:54.24 ID:3Ackjly40

思わず声を掛けてしまったものの、何を話そうかと考えあぐねるわたし。
始業式の日の、あのシーンを見てしまってから、どうにも綾乃や千歳に話し掛けづらくて微妙な距離が出来てしまっている。

「あ。ここ、座ってもいい?」
以下略



177: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:46:52.77 ID:3Ackjly40

それにしても、本当、何を話そうかな。
いや、聞きたい事はいっぱいあるのだ。
クリスマスの後の綾乃の事、綾乃の進学先とか、あと、この前の生徒会室での事。
でも、表立って聞くのは何だか綾乃を意識しているみたいで恥ずかしかった。
以下略



178: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:48:57.12 ID:3Ackjly40

「ほな、歳納さん。これでええ?」

「あ、あーうん、ありがと千歳」

以下略



179: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:50:17.70 ID:3Ackjly40

これは・・・そうだ。
綾乃と結衣とわたし、3人で映画に行こうとした時の、チケットの半券だった。

結局、綾乃はあのまま帰ってしまったらしくて、仕方なく結衣と観たっけ。
以下略



180: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:51:24.27 ID:3Ackjly40

「あ、ごめんごめん、これコーラ代。えっと・・・今日は綾乃はいないの?」

「うん、今日は勉強に集中する言うとったわぁ」

以下略



181: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 02:52:17.05 ID:3Ackjly40

そして、沈黙が流れた。
そもそもわたしたちに共通の話題といえば、綾乃の事くらいしか無いのかもしれなかった。

何から聞こうか、そもそもどうやって切り出そうか。
以下略



182: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:04:06.41 ID:3Ackjly40

「うち、フられてしもてん」

「へっ!?」

以下略



183: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:04:59.78 ID:3Ackjly40

「え、え〜と・・・相手は、どんな子なの? かっこいい? 歳はいくつ? どんな関係?」

動揺して、しどろもどろになりながら、ありきたりな質問ばかりしてしまう。
それより、今、なぜそんな話をわたしにするのか。
以下略



184: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:05:38.13 ID:3Ackjly40

(それより・・・どうして千歳は平気でいられるの?)

私の頭に浮かぶ疑問をぶつけてみる。

以下略



185: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:07:16.41 ID:3Ackjly40

千歳のいう、応援してあげたいという気持ちが、わたしにはいまいち納得できなかった。
相手の事が好きだからこそ、そういう気分になるのだろうか?

いけない、千歳に今日はペースを握られっぱなしだ。
以下略



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