187: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:11:30.30 ID:3Ackjly40
千歳に指摘されて初めて、わたしは、それを嬉しく感じている事に気付いた。
(わたしは、結衣が行くって言ってたから、何となくそこにしようかなぁと思ってただけだし・・・)
188: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:13:09.50 ID:3Ackjly40
「急にどしたん?」
「あ〜、いや。クリスマスの時さ・・・」
189: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:14:12.26 ID:3Ackjly40
「ほな、聞いてみよか」
「え?」
190: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:16:14.66 ID:3Ackjly40
『あ、あー、綾乃・・・? ごめんね、千歳が急に電話掛けちゃってさ』
『・・・と、歳納京子、なのね?』
191: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:17:57.58 ID:3Ackjly40
『クリスマスの日さ。綾乃が帰っちゃった後で、わたしずっと考えてたんだ。何か悪い事しちゃったかなって』
『・・・』
192: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:20:07.06 ID:3Ackjly40
『千歳が?』
『そうだよ! 千歳がいきなり“フられた”なんて言い出すから”相手は?”って聞いたらナイショとか言って教えてくれないしさぁ』
193: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:22:20.06 ID:3Ackjly40
『あ、いや! なんでもない! そうそう、結衣がそうするからって、考えるの面倒だしさ!』
『なんだ・・・・・・・・やっぱりそういう事なのね。あなたらしいわ・・・』
194: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:23:44.08 ID:3Ackjly40
ふぅ、と綾乃みたいにため息を着いて電話を切るボタンを押す。
何だか、とても久しぶりに綾乃と喋った感じがする。
あぁ・・・これだ。
195: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:24:25.57 ID:3Ackjly40
「あらあら、うふふ・・・やっと、本調子が出て来たみたいやなぁ」
「いやそこ感動する所じゃないって!ティッシュティッシュ・・・うわぁ入ってねぇ」
196: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:32:05.76 ID:3Ackjly40
2月の終わりのその日、冷たい雪の降る朝だった。
コートにマフラー、手袋、さらには耳当てまでを総動員しても、外気の冷たさは容赦なくわたしの身体に染み込んでくる。
緊張して眠りの浅かったわたしは、雪の中を小走りに結衣たちとの待ち合わせ場所に向かった。
197: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/17(火) 03:32:49.44 ID:3Ackjly40
「おっはよー結衣」
「遅いぞ、京子」
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