305: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:30:55.28 ID:0pJSZQGw0
「あ・・・そか。付き合ってるなら、その、するんだもんね・・・」
「え・・・?」
306: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:32:11.87 ID:0pJSZQGw0
いつの日か、千歳を止めるために決行したあの時とは違う、本気のキスを、待っている。
もう、私にも、京子にも、周りなど見えていなくて。
誰かに見られたら困るとか、女の子同士だから変だとか、そんな些細な事はどうでも良くて。
307: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:33:10.11 ID:0pJSZQGw0
*
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308: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:37:50.27 ID:0pJSZQGw0
生き生きとした樹々を眺めるのは、何度でも良い気分になる。
幸い今日の天候も、その気分を後押ししてくれている。
ふと立ち止まって青い空を見上げてみると、風に乗って流れる桜の花びらが私の肩に落ちた。
309: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:38:55.79 ID:0pJSZQGw0
「おーい、綾乃〜!」
「おはよう、京子」
310: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:39:46.52 ID:0pJSZQGw0
「綾乃? なんか嬉しい事でもあったの?」
「ふふ、いえ。京子のブレザー姿、似合ってるわよ」
311: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:40:51.50 ID:0pJSZQGw0
「す、好きな人から貰ったものだし・・・」
「う・・・は、恥ずかしい事言うわね・・・」
312: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:41:50.84 ID:0pJSZQGw0
「いやあ。同じクラスになった時は気付かなかったんだけど、髪切ったのがきっかけで思い出したんだ。わたしたち、ずっと前にも会った事あるよって」
「えっと・・・もしかして、それは生徒会室で?」
313: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:42:51.84 ID:0pJSZQGw0
雑談をしながら歩く間に、前方に目立つ白い看板が見えてきていた。
そこで待つ二人が手を振る姿を見て、京子は走り出す。
京子につられて、私も追い掛ける。
314: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:44:30.01 ID:0pJSZQGw0
「まさか、またこの四人が揃うとはね」
新しい机と椅子の手触りを確かめていると、船見さんがぽつりとそんな言葉をこぼした。
315: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/19(木) 02:45:43.38 ID:0pJSZQGw0
なんだか中学生活そのまんまだね、と船見さんが呟いて、確かにそうねと私は微笑みを返す。
一つ変わった事といえば、京子との関係ぐらいだ。
船見さんは今まで通り京子のだらしない所に突っ込みを入れたり、過剰なスキンシップに注意したりしている。
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