57: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:27:44.90 ID:bIt6DJVy0
翌日の朝、空模様は昨日までと打って変わっての曇天だ。
今日は週の真ん中で、私は何となく重たい気分で空を見上げていた。
歳納京子は無事に学校に出てこられるのかしら。
58: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:28:22.58 ID:bIt6DJVy0
千歳の事だから、どうせ昨日の事を根掘り葉掘り聞いてくるのだろうと身構えていた。
それなのに歩き出して数分経っても特に喋りだす様子がなかった。
「ん〜? 綾乃ちゃん、どうかしたん?」
59: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:29:45.61 ID:bIt6DJVy0
「おはよう、船見さんに歳納京子」
「おはよ〜」
60: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:30:15.73 ID:bIt6DJVy0
「あれ・・・千歳が、鼻血を出してない?」
「あはは、ウチにも不調な時があるもんなんやなぁ」
61: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:30:55.17 ID:bIt6DJVy0
*
62: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:34:26.61 ID:bIt6DJVy0
「さて。昨日は突然休んだりして、ごめんなさいね、みんな」
放課後の生徒会室で、開口一番に私は謝罪をした。
たかが一日とはいえ私は生徒会長の身である。
63: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:35:20.07 ID:bIt6DJVy0
私も部屋の奥の席につく。
この席は去年まで、松本りせ先輩が座っていた場所だ。
彼女の引退後、生徒会長に就任した私が座る事になったのだけど未だに慣れない、落ち着かない。
64: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:36:22.01 ID:bIt6DJVy0
「それじゃあ、わたくしはこの書類を先生に提出してきますわ」
「あっ向日葵、私も行くー!」
65: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:37:16.20 ID:bIt6DJVy0
「あらあら・・・相変わらず二人とも仲が良いんやなぁ」
私と同じくその様子を眺めていた千歳が話しかけてきた。
書類をデスクに置いて、背伸びをしながら私は答える。
66: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:38:22.72 ID:bIt6DJVy0
私が急に出した大声で1年生たちが驚いた表情でこちらに視線を向ける。
いけない、私としたことが動揺してしまった。
「・・・コホン。ち・と・せ?」
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