66: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:38:22.72 ID:bIt6DJVy0
私が急に出した大声で1年生たちが驚いた表情でこちらに視線を向ける。
いけない、私としたことが動揺してしまった。
「・・・コホン。ち・と・せ?」
67: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:39:35.41 ID:bIt6DJVy0
「でも、良かったなぁ。歳納さんと仲良ぅなれて嬉しい、って顔しとるで?」
「え、そ、そう・・・かな?」
68: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:41:48.70 ID:bIt6DJVy0
ニコニコしている千歳を見ると、私も何となく安心する。
彼女が応援してくれていたら、そのうちホントに、歳納京子に告白できそうな気がしてくるから不思議なものだ。
でも、そもそも何を告白したら良いのかな、と感じる事がある。
69: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:42:31.96 ID:bIt6DJVy0
*
70: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:43:56.52 ID:bIt6DJVy0
「それでね、歳納京子ったら授業中に寝てるのがバレて宿題増やされちゃってね」
「ふんふん」
71: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:45:31.74 ID:bIt6DJVy0
「あら、それじゃ看病とか」
「うん。でも大丈夫やで〜。おばあちゃんもおるしな〜」
72: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:48:13.51 ID:bIt6DJVy0
そのうち、見覚えのある一角が見えてくる。
そういえばあの場所で去年、短冊に願い事を書いて括り付けた記憶があった。
「もう、そんな季節なのねぇ」
73: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:49:29.34 ID:bIt6DJVy0
「綾乃ちゃんは何書くん〜?」
「へっ? あぁ・・・どうしようかしら」
74: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 21:50:08.72 ID:bIt6DJVy0
*
75: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 22:30:04.52 ID:bIt6DJVy0
[件名:夏祭り]
[本文:いこうぜー!]
歳納京子から、その短いメールが来たのは夏休みが終わりに近くなった頃だった。
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