92: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:02:54.52 ID:bIt6DJVy0
「綾乃、何ぼーっとしてんの? そろそろ行こうよ〜」
「え、あ、ごめんなさい。いま行くわ」
93: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:03:36.70 ID:bIt6DJVy0
*
94: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:11:57.50 ID:bIt6DJVy0
長いと思った夏休みは、生徒会の用事や学校の補習授業、千歳や歳納京子たちと遊んだり勉強会をしたり、と目一杯の毎日であっという間に過ぎてしまった。
ちなみに勉強会というのは名目だけで、実際は宿題の終わらない“一部の面子”をどうにかする事が主な目的になっていた。
というより、その本人直々の呼び出しとあっては断るわけにはいかないのだ。
95: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:12:39.02 ID:bIt6DJVy0
「ふー。まだ暑いね」
「うお〜涼しい! ここは天国か〜」
96: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:13:13.22 ID:bIt6DJVy0
ともかく、今日はショッピングだった。
特別に何かが欲しいという意見は聞いていなかったので、たぶんウィンドウショッピングがメインになるのだろう。
お喋りをしながら、歩くだけ。
97: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:14:13.64 ID:bIt6DJVy0
電車に揺られる間、何となく手持ち無沙汰な私はファッション雑誌を広げてみる。
今年の春の出来事以来、ひとつ髪型以外に変わった事といえば、この手の雑誌をたまに買うようになった事だろうか。
書店で女性誌のコーナーを覗くようになって分かったのだけど、ひとくちに女性誌と言ってもその数は膨大だ。
98: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:15:12.53 ID:bIt6DJVy0
「ていうか、お前よく茶道室に置きっぱにしてるだろう。ちゃんと片付けなよ?」
「へへー。気をつけマッスル刑事!」
99: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:15:59.35 ID:bIt6DJVy0
だが、勘の良い千歳はたぶん気付いただろう。
いつものニコニコ顔に、
『綾乃ちゃん。“そういうこと”なんやね〜?』
100: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:16:56.99 ID:bIt6DJVy0
歳納京子は、船見さんを挟んだ先で私をじろりと見回している。
当然の事ながら、とても恥ずかしい状況である。
「京子、じろじろ見るなって。綾乃が困ってるだろ」
101: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:17:41.11 ID:bIt6DJVy0
「いーじゃん。綾乃ならそういうオトナっぽいの似合うよね」
「んなっ・・・!」
102: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:18:54.81 ID:bIt6DJVy0
「で、京子。今日は何を見るつもりなんだ?」
「んー。特に考えてなーい」
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