11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:35:31.82 ID:5Cvu8oBHo
その日が再び「特別」になったのは、高校三年生の時のこと。
年も明けた頃、私たちはいよいよ受験直前にあって、勉強漬けの日々を送っていた。
律は毎晩のように私の家にやって来ては、日を跨ぐまで勉強をしていく。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:36:09.71 ID:5Cvu8oBHo
しかし、律の成績はあまり伸びなかった。
この時期になっても、模試の結果はC判定が精一杯だった。
律はそのこともあってか、どうにも疲れている様子だった。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:36:51.66 ID:5Cvu8oBHo
そんなある日のこと、勉強に身が入らない律との間で、とうとう事件を起こしてしまった。
「おい律」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:37:36.69 ID:5Cvu8oBHo
私は不快感を込めてテーブルを叩く。
「りつ!」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:38:04.81 ID:5Cvu8oBHo
「いや、もうちょっと頑張る」
大きなため息が出る。
本当にそう思っているのか、信用できない。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:38:56.46 ID:5Cvu8oBHo
「こんなこと言うのもなんだけどさ」
苛々の募った私の口はもう止まらない。
律の様子がおかしいという疑問より、律に厳しくしなければという思いが勝った。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:39:22.46 ID:5Cvu8oBHo
その時の律の顔は未だに忘れられない。
真っ赤になって、目元に涙をため、かすかに肩をふるわせる。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:39:55.53 ID:5Cvu8oBHo
「ご、ごめん律。言い過ぎ……」
「悪かったよ、邪魔して」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2012/01/16(月) 23:40:59.42 ID:5Cvu8oBHo
日を跨いでしまいますが、少し中断します。
後半は一時には投下します。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/16(月) 23:42:56.35 ID:qDSMGWtSO
>中学受験の時ですら、律はギリギリまで怠けていたのに。
これ、高校受験の間違いじゃね?
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2012/01/17(火) 02:06:39.59 ID:irwkSXCJo
>>20
ご指摘の通りです、訂正します
再開します
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