2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:30:57.59 ID:5Cvu8oBHo
小学生の頃の私は、今以上に内向的で恥ずかしがり屋だった。
そんな私の周りには友達なんて数えるほどしかいなくて、誕生日会を開いてくれる友達になるともう、誰一人としていなかった。
その年の誕生日もまた、パパとママの三人で細々と過ごした。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:31:29.76 ID:5Cvu8oBHo
「たんじょう日って、あのみんなで集まってケーキ食べたりゲームしたりする?」
他に何があると言うのか。
と言っても、私はそんな誕生日なんて経験したことないけれど。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:31:57.43 ID:5Cvu8oBHo
実はさっき、一つ嘘を書いた。
寂しくない、と言ったことだ。
当時の私は内気な子だったが、決して人嫌いではなかった。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:32:24.91 ID:5Cvu8oBHo
「みおちゃん……」
りっちゃんが顔をのぞきこんでくる。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:32:59.73 ID:5Cvu8oBHo
そして、ようやく落ち着いた頃。
「ねぇ、みおちゃん。今日いっしょにあそぼうよ」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:33:39.94 ID:5Cvu8oBHo
その後、私とりっちゃんは二人でささやかなパーティーを開いた。
りっちゃんが持ってきてくれたお菓子と、私の家にあったケーキの残りを食べた。
二人きりの小さな誕生日会だったけれど、すごく楽しかったことを今でも覚えている。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:34:07.82 ID:5Cvu8oBHo
「これって、ゆびわ?」
「そうだよー、おもちゃのだけどね」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:34:33.93 ID:5Cvu8oBHo
そういえば、この時言い忘れていたことがある。
何度も何度も言おうとして、ついつい機会を逃してしまった。
だから、かわりにこの場を借りて一言だけ綴りたいと思う。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:35:02.42 ID:5Cvu8oBHo
それから律は毎年、私の誕生日会を開いてくれた。
小学校、中学校の友達と、高校に入ってからは軽音部のみんなと。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:35:31.82 ID:5Cvu8oBHo
その日が再び「特別」になったのは、高校三年生の時のこと。
年も明けた頃、私たちはいよいよ受験直前にあって、勉強漬けの日々を送っていた。
律は毎晩のように私の家にやって来ては、日を跨ぐまで勉強をしていく。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2012/01/16(月) 23:36:09.71 ID:5Cvu8oBHo
しかし、律の成績はあまり伸びなかった。
この時期になっても、模試の結果はC判定が精一杯だった。
律はそのこともあってか、どうにも疲れている様子だった。
65Res/35.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。