315:にゃんこ[saga]
2012/03/31(土) 18:01:35.97 ID:dC3rBIds0
「それより純ちゃん、カメラ持って来るなんていい判断だよ!
澪の奴も写真が好きだからさ、
あいつにでも渡してライブの様子を撮りまくってもらおうぜ!」
「あ、律先輩、誤魔化しましたね。
まあ……、いいですけどね……」
梓が呟きながら苦笑する。
どうやら写真を気にするのもやめてくれたみたいだ。
ごめん、梓。
いつか……、いつかは分かんないけど……、
おまえに見せられるって思えたら、この写真、見せるからさ……。
「そうですね!」
嬉しそうな顔で純ちゃんが私の方に駆けて来る。
その後から和と憂ちゃんも続いた。
純ちゃんが首から掛けていたカメラを外して、私に手渡してくれた。
「私達の勇姿、澪先輩にしっかり写してもらっちゃいましょう!
先輩達を泣かせちゃうくらいのライブにしちゃいましょうよ!
あ、澪先輩には律先輩からカメラ渡して下さいね。
私からカメラ渡すのって、ちょっと恥ずかしくて……」
純ちゃんが可愛らしい照れ笑いを浮かべる。
澪の素の姿を知ってても、まだ澪に憧れてるんだろう。
あいつの何処に憧れてるのかはよく分かんないけど、幼馴染みとしてはちょっと嬉しいかもな。
私は軽く笑って、純ちゃんの頭に軽く手を置いた。
「了解だ。澪には私からカメラを渡しとくよ。
あ、でも、それより先に……」
言い様、私は皆の身体を自分の方に引き寄せた。
引き寄せられながら、和が首を傾げて私に訊ねる。
「どうしたのよ、律?」
「集合写真だよ、集合写真!
私達、ほうかごガールズの記念すべき最初の集合写真だ!
撮った後は和もほうかごガールズのマーク書くのを頼むぜ!
こりゃ将来的に高く売れるぞー!」
「売る気なんですかっ?」
梓が呆れた表情で突っ込んでから、すぐに笑顔になった。
売るかどうかはともかく、集合写真ってアイディアは悪くないと思ってくれたんだろう。
視線を向けてみると、和達も嬉しそうな表情で笑ってくれていた。
本当なら組めるはずもなかったドリームバンド、ほうかごガールズ。
実力としてはまだまだだと思うけど、いい曲を皆に、自分達に届けてやりたい。
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