過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:23:57.14 ID:QjgwlDIYo
地下牢にワルキューレが投獄されている。
力をほぼ完全に奪われ、もはや抵抗する気力も無く手枷をはめられ、跪くような姿勢で天井から吊られて。
身を包むものは全て剥がされ、ボロ布一歩手前の粗末な貫頭衣のみ。
かつて恩寵を纏っていた天界の戦士の面影は、すでにない。
流れるような肩までの金髪と白い肌は美しさを保っているが、それだけに、痛々しい。
地下の寒さに小刻みに震える姿は、まるで賎民へと堕とされ、売り飛ばされた貴族の娘のようだ。
そんな彼女に哀れみの視線を向けながら、一人の淫魔が地下牢へとやってきた。
サキュバスA「あら、いい光景。……意識はありますの?」
苛めるような口ぶりで、話しかける。
ワルキューレの眼が僅かに動き、彼女へ敵意の眼差しを向けた。
サキュバスA「お元気ですわね。さて、これから……貴女をたっぷりとイジメちゃう訳ですけれど」
ワルキューレ「……好きにしろ。貴様らに屈するものか」
サキュバスA「そう。……そのぐらいでないと、堕としがいがありませんわ」
腰を落とし、視線を合わせる。
サキュバスAは、しばしの間、うっとりと彼女の瞳を見つめた。
驚くべき事に、今でも諦めていないのだ。
ここから逆転の余地があるかのように、闘志を秘めたまま、瞳の奥が燃え盛っていた。
事実、サキュバスAにも緊張が走った。
気を抜けば、脱出されてしまいそうだ。
力を奪われている事に違いは無いが、だからといって、安心できるものではない。
繋がれ、昂ぶった野獣を前にしているのと同じ気持ちだろうか。
その態度は、ワルキューレにとっては全く不幸な事に。
サキュバスAをも燃え上がらせるための、火種にしかならなかった。
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