過去ログ - 勇者「世界救ったら仕事がねぇ……」
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816: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/03(土) 22:15:39.06 ID:61Nj/Xxgo
その時、空から人影が飛び降りてきて、戦士の前で着地した。
背中の斧の留め具を外し掛けて、戦士はその影がよく見知った人物であることに気づいた。
戦士「魔法使い!」
817: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/03(土) 22:16:00.09 ID:61Nj/Xxgo
戦士「……女商人が?」
魔法使い「ええ。城内にまで、潜入調査をしているわけ」
戦士「潜入調査ねぇ……」
818: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/03(土) 22:16:43.10 ID:61Nj/Xxgo
戦士「一応、先に作戦だけ練っておこう。どうする?」
魔法使い「……そうね。私としては、城内に先行した女商人の救出」
魔法使い「あるいは儀式をやってるとしたら、それを破壊するか、少しでも遅らせたい」
819: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/03(土) 22:17:17.86 ID:61Nj/Xxgo
戦士「よし、作戦開始まで待機だ」
弟子ズ『へーい』
820: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/03(土) 22:18:10.34 ID:61Nj/Xxgo
戦士「冗談だろ。魔王はきっちり倒したはずだ」
魔法使い「そうよ。だけど、南国の魔物を研究していた連中は、そのシステムに目をつけたの」
戦士「シス……テム?」
821: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/03(土) 22:19:07.90 ID:61Nj/Xxgo
戦士「時間がないかもってのは、要するに、その実験が大詰めってことか」
魔法使い「飲み込みが早くて助かるわ」
戦士「しかし、そんなの、よく分かったな」
822: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/03(土) 22:19:39.20 ID:61Nj/Xxgo
戦士は魔法使いの足を抱え上げた。
バランスを取って、彼女が自分の胸を蹴り上げて跳べるように調整する。
魔法使い「スカート、のぞかないでよ」
823: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/03(土) 22:20:09.92 ID:61Nj/Xxgo
ギイィィィ……
男「……誰だ」
824: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/03(土) 22:20:43.01 ID:61Nj/Xxgo
元冒険者「悲しいねぇ。まあ、救国の英雄様は、昔の知り合いのことなんか覚えてもいないか」
戦士「……」
元冒険者「お前のおかげで商売あがったりだった! 魔王なんぞ倒さず、冒険稼業で地道に暮らしてりゃあ良かったんだ」
825: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/03(土) 22:21:22.50 ID:61Nj/Xxgo
元冒険者「見せてやるぜ、俺の闇の力をなぁ!」
戦士「お前の力じゃないだろ、それは」
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