222:ウイングレス・ガーリィ(お題:ハンバーガー) 15/16 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/04/13(金) 00:05:48.73 ID:+8WHHyx8o
クーヘレン先生が、ケータイのディスプレイを見えるようにかかげた。そこにはミィコ・ヒェングラート 十七
歳からの脳天気なお祝いメールが絵文字いっぱいで表示されていた。
「すみません、ミィコにだけ、さっきつい教えちゃいました」
「そう」
クーヘレン先生はケータイをテーブルに置く。
そう。あたしが教えてしまったのはミィコだけのはずなのだ。それなのに、あたしのメールはシャルからで、
内容はこうだった。
タイトル:本当?
本文:クーヘレン先生が結婚するって、
ミィコがショートSNSに書いてたの。
とりあえず削除するようにって言っておいたけど。
シャルは本当に気の利くよくできた子だと思う。それに比べてミィコは本当にあたしと同レベルでバカだ。先
生の結婚情報を全世界に公開しやがった。
削除までにどれぐらいの時間があったのかはわからない。だが、少なくともシャルが確認する程度の時間はあっ
た、ということだ。他にも見た奴はいるだろう。そうなればもう波紋する情報を止めようがない。どんな繋がり
があるかも不明だ。
先生のケータイがテーブルの上でふるえて止まった。ワンコール。きっとメールだろう。
先生のケータイがテーブルの上でふるえて止まった。ワンコール。きっとメールだろう。
先生のケータイがテーブルの上でふるえて止まった。ワンコール。きっとメールだろう。
あたしのふるえは、止まりそうもなかった。
「あの、ミィコが……いえ、ヒェングラートさんが、ショートSNSに公開しちゃったみたいで、もう削除したとは
思うのですが……」
「それでこんなお祝いメールの山なんですね」
「すみません」
あたしはあたまを大きくさげる。
「いいですよ別に」クーヘレン先生がケータイを手にとって言う。「お祝いですしね。中にはデリカシーにかけ
る子もいるようですが」
できちゃった? とか聞いちゃうタイプのアホ男子だろう。でも、今日のあたしと同じような気分になった子
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