過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)
1- 20
285:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)
2012/05/05(土) 18:58:39.85 ID:jilGfV5H0
ありがとう


286: ◆2SsNZUBe2w[sage]
2012/05/06(日) 14:23:09.96 ID:/MdL4G3AO
てすてす


287: ◆5GkjU9JaiQ[sage]
2012/05/06(日) 14:36:13.46 ID:/MdL4G3AO
第285回週末品評会『家族』の時に書き掛けた作品を投下し升。


288:日溜まりの好きな幽霊(お題:家族)1/5 ◆5GkjU9JaiQ[sage]
2012/05/06(日) 14:38:19.56 ID:/MdL4G3AO
 二年前の祖父の入院を期に、緩やかだった周囲の時間が俄かに動き出した、と思う。
 父は定年間際に転職をし、母も長年勤めていたパート先が潰れた。姉は学生結婚をし、旧友の
誰々が結婚したという報せが人づてに聞こえてきている。
 飼い猫のクロも動き出した時間の歯車に呑まれたものの一つだ。祖父の入院に期を同じくして、
クロは老衰で亡くなった。齢二十一、猫としては大往生だろう。ほっそりとした端正な顔立ちの
以下略



289:日溜まりの好きな幽霊(お題:家族)2/5 ◆5GkjU9JaiQ[sage]
2012/05/06(日) 14:38:57.89 ID:/MdL4G3AO


「病人が家に居るのも、鬱陶しいだろう」
 病室で母に向け、祖父がベッドの上で言う。
 清潔な空色の患者服を着た祖父。傍目には痩せてはいるものの健康に見えるが、先は長くない
以下略



290:日溜まりの好きな幽霊(お題:家族)3/5 ◆5GkjU9JaiQ[sage]
2012/05/06(日) 14:39:30.16 ID:/MdL4G3AO


 クロが亡くなったのは、春先だった。
 祖父が倒れて病院に担ぎ込まれたばかりで、家が全く落ち着いていない時。私と父は祖父の看
病から夜遅くに帰って来て、もう静まり返った家の電気を点ける。するとクロが、廊下の隅でこ
以下略



291:日溜まりの好きな幽霊(お題:家族)4/5 ◆5GkjU9JaiQ[sage]
2012/05/06(日) 14:42:49.94 ID:/MdL4G3AO


 病院の屋上では、白い清潔なシーツが穏やかにはためいていた。千切れ雲が疎らに浮かぶ青空。
欄干に手を掛け、日曜日の街を見下ろす。通りを行き交う人々もゆっくりとした足取りで、いか
にもな休日の昼時だ。
以下略



292:日溜まりの好きな幽霊(お題:家族) ◆QVgBgKGhEs[sage]
2012/05/06(日) 14:46:30.47 ID:/MdL4G3AO
 あれと取り違えたらクロも不服だろうな、と考えると笑いが漏れる。何だか気が抜け、一息つ
いて立ち上がると、振り返った。
 すると、客間の引き戸が微かに開いている。猫一匹、やっと通れそうなくらいに。
 それを目にした瞬間、時間がぶれる。その風景は、私を『クロが生きていた頃の時間』に連れ
戻す。ほんの一瞬だけ。
以下略



293:日溜まりの好きな幽霊(お題:家族) ◆5GkjU9JaiQ
2012/05/06(日) 14:48:19.87 ID:/MdL4G3AO
最後酉間違えた。
ご意見ご感想ご批評何でもありましたら、お聞かせ頂けると有り難いです。


294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/06(日) 14:58:04.79 ID:qRXKXpcF0
お題を与えておくれ


1002Res/642.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice