566:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/03(火) 04:01:33.96 ID:8i93Dwi+o
書こうと思っても途中で躓いてしまう。
誰か俺を奮い立たせる意味で、お題をいくつかくれ。
567:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/03(火) 04:08:54.66 ID:WYIbbx1SO
克己
砂漠
鋼の魂
珈琲
野暮天
568:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]
2012/07/03(火) 07:41:24.78 ID:nkcgOl3AO
>>566
妹の下着
潜水
セールスレディ
ぶら下がり
569:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/07/03(火) 15:08:22.99 ID:sT2Fhxi60
お題ください
570:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/07/03(火) 15:09:26.11 ID:IDKx84Iio
>>569
瞬間
571:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/07/03(火) 15:24:18.90 ID:Wt0F1syq0
>>569
心
572:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/07/03(火) 16:23:07.47 ID:YAEtqmmdo
>>569
百合
573:世界から与えられる罪と罰(お題:瞬間)1/4[saga]
2012/07/03(火) 17:47:09.34 ID:sT2Fhxi60
犬を殺した後で彼は、いつもの喫茶店に向かった。
その喫茶店はコーヒーの味がとても美味く、それ以外の品は全てゴムのような味がするという些か変わった店だった。
彼は店の中へ入る。扉を開けた瞬間にベルがヒステリックな音を立てて彼を迎えたが、しかし店内に彼以外の客の姿はなく、マスター以外の誰も彼に目を向ける者などいなかった。彼はこの酷い音を立てるベルのことが大嫌いだったが、このあたりにある喫茶店の中ではこの店が一番不人気であったため、人が居る場所が苦手な彼は、この店を選んで通っていた。
彼は誰とも目を合わせないようにここまでやってきて、マスターとも目を合わせないようにして、いつもの席に向かった。
574:世界から与えられる罪と罰(お題:瞬間)2/4[saga]
2012/07/03(火) 17:47:47.17 ID:sT2Fhxi60
そう言いながら彼女は犬のしっぽを全力で引っ張った。犬の腹を足で踏みながら彼女は楽しそうに犬のしっぽを引き千切ろうとした。犬はけたたましい鳴き声を上げる。犬は彼女に向かって、その圧倒的理不尽に向かって叫んでいた。なぜ突然、そのような痛みを与えるのだ! 私は愛されていたのではないのか! この世に生まれ、しっかりとした優しさにくるまれていたのではないのか! そう言うかのように、犬は彼女と、その後ろにそびえる理不尽な暴力に向かって吠えていた。 しかしながら犬は、途方もなく無力だった。犬はどうあがいても犬だった。
そして彼女は柔らかくふわりとした犬の尻尾を引き千切った。犬はもちろん暴れた。主人である彼女に鋭い牙を向けたが、彼女はそんなことでうろたえなかった。頭のおかしい奴は、ほとんどの事でうろたえることがないのだ。
彼女はまず犬の目を殴った。犬はおとなしくなり、やがてそれを静かに受け入れるように、黙って殴られ続けた。それはとても従順で、美しい姿だった。僕はその時、初めてその犬のことを美しいと思った。これが罰なのだ、私に対して与えられる、相応の罰なのだ、とでもいうように、犬はその罪のなき罰を厳かに受け入れていた。
その後、彼女は犬に対して思いつく限りの拷問を与えた。それらがすべて行われた後で、彼女は彼に向かって包丁を手渡した。彼女は彼に、その犬の首を切ってくれないかと頼んだ。まだ微かに息のある犬を、世界に向け必死に呼吸をしている犬を、彼女は殺すように命じたのだ。彼は躊躇した。もちろんのこと彼はそこまで頭のおかしい人間ではなく、道義、倫理、理性、常識、そう言った、社会で生きていくべき、或いは普遍的に生きていくべきものをきちんと持ち合わせていた。些か暗く、人間嫌いで社交性のない面もあったが、彼はそこそこまともな人間だった。
しかしそう言った常識を超えて彼女は美しく、とても純粋で綺麗な娘だった。彼としてはそんな彼女に嫌われたくなかった。彼女を否定することをしたくなかった。故に彼は頷いたのだった。
575:世界から与えられる罪と罰(お題:瞬間)3/4[saga]
2012/07/03(火) 17:48:29.99 ID:sT2Fhxi60
マスターが、この店で唯一美味と言えるコーヒーを運んできた。
既に時刻は午後一時になっていて、お昼時であるのも関わらず、この店にランチを食べに来ようなどという、ユニークな客は現れなかった。
そのあと一時間ほど、彼はその店でコーヒーを飲みながら、特に何をするわけでもなく座っていた。
しかしながら彼はその、ふと与えられた穏やかで幸福な時間の中で、唐突に犬を殺した瞬間の事を、はっきりと自覚的に思い出したのだった。
犬を殺した瞬間の、ある一つの悟りのようなものが頭に浮かび上がってきたのだ。
1002Res/642.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。